まず、去勢して、口輪を装着して散歩しましょう。
問題行動専門の獣医師の千田です。
以前にもそのようなケースを見たことがあります。まず、去勢をお勧めしました。去勢したからと言って、攻撃行動がすぐに無くなる訳ではありません。次に、散歩の時は口輪を装着して飼い主が噛まれないようにして散歩をしてもらいました。飼い主さんの安全を確保した上で、攻撃行動を改善していくトレーニングをしていきました。そして、犬を見たら飼い主からおいしいご飯をあげるようにしてもらいました。このケースでは、口輪を装着できたので、すぐに安全に散歩できるようになりました。その後、行動修正法で治療して、犬を見ても攻撃行動は無くなりましたが、飼い主さんは怖くてしばらくは口輪をして散歩をしていたようです。散歩中に他の犬が近づくと、自分のワンちゃんが他の犬に吠えるのをやめさせるために、飼い主さんが自分のワンちゃんを叱ったり、叩いたり、リードを引っ張ったりしていたことが原因でした。
飼い主さんが犬を叱らないこと、叩かないこと、リードを引っ張らないこと、犬とすれ違っても飼い主さんが緊張しないことが大切です。犬に対して叱ったり、痛みを与えたり、リードを引っ張ったりすると、攻撃行動はさらに悪化する場合もありますので、注意が必要です。
当方では、「バッチフラワー」というフラワーエッセンスを使って、ワンちゃんの恐怖心やトラウマを解消しながら、ご褒美などを使って行動修正法を行っていきます。
上記のケースでも飼い主さんは5針縫う大けがをしていましたが、普段はとても大人しい犬で何をしても怒らないようなワンちゃんでした。専門家の指導を受けながらすることが大切です。自己流ですると問題が悪化する場合もありますので、気をつけてください。
回答専門家
- 千田 純子
- ( 千葉県 / 獣医 )
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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この回答の相談
幼犬の時に他の柴に噛まれてから
散歩の際すれ違う犬や柴を見ると飼い主に飛びかかり本噛みします。
最近は発情期なのか?凄く攻撃的です。
散歩以外では噛んだり飛びかかる事はないです。
しつけや荒治療でも対処法を教えて下さい。
こんこんこんさん (東京都/39歳/女性)
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