対象:住宅設計・構造
上村 美智夫
建築家
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書斎の使い勝手と吹き抜けについて
はじめまして、PAO建築設計の上村です。
狭さや圧迫感の軽減で考えられるものに、出窓があります。
出窓の正面は、ガラス窓とするのが一般的に多く見かける出窓の形ですが、その正面の部分を壁にして、窓はその両端に、縦長に細長く取り付けることも可能です。こうすれば両側から光と風が入る棚ができたようで、使い勝手も向上し、広さも演出できます。
水平な天井を作らず、屋根まで吹き抜けとした、高い天井とした場合でも、その天井部分には断熱が必要で、壁の2倍程度の厚さ(性能)の断熱材を入れることになります。壁と天井、そして窓等のサッシ類の断熱性能がしっかり確保されていれば、さほど大きな問題はないと思われます。
吹き抜けの高い天井の場合、夏の暑さ対策として、できるだけ高い位置に、採光と排熱用の窓を設け、吹き抜け部分に集まってくる熱気を排出させると暑さ対策には効果的です。
特に夏場にはできるだけ西日が入らないように計画してください。直射光が室内に差し込むと、すぐに室温が上昇し、暑くなります。
書斎ということですので、直射光が入りにくい、北向きの窓がお勧めです。
本棚等の家具類をできるだけ持ち込まなくても済むように、壁の厚さ等を活用して、作り付けの本棚や収納等も検討してみては如何でしょうか。
快適で夢のある書斎となることを願っています。
少しでも参考になれば幸いです。
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この回答の相談
新築一戸建ての2階に3.5帖の書斎を作る予定です。
当初はもう少し広く考えていましたがその他の部屋を優先した結果書斎を予定より狭くしました。そこで部屋の狭さや圧迫感を少しでも軽減できないかと思い書… [続きを読む]
harubonさん (福岡県/41歳/男性)
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