対象:住宅設計・構造
葛原 千春
建築家
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2階リビングがお薦めです。
東京都内で設計事務所をしております、クロノグラム アーキテクトスタジオの葛原(くずはら)と申します。宜しくお願いいたします。
ご質問拝見いたしました。
リビング階を2階とする方がお薦めです!その理由は・・・
・眺望を最大限活かす。(四季折々、日の光の変化・夜景を楽しむ)・・・毎日のこと
・北向きの大開口には有害な直射光が入りにくく、カーテンなどが不要なことからも、眺望を活かすことが可能。
・写真家や画家さん達の仕事部屋は安定した柔らかい光の入る北向きの部屋とすることからも、落ち着いた雰囲気の部屋にすることが可能。
・南側にブラインドなどで光量の調節が出来るハイサイドライト(高窓)を設ければ、光を入れたい時にも対応が可能
・1階よりも風通しが良い。
・壁のたくさんある個室郡を1階に、壁の少ない吹抜け空間を2階にすることで、構造的に素直で耐震性の高い家にすることが出来る。
・リビングにロフトや吹抜け・天井の高い空間を造ることが可能。
・採光性・通風性・眺望など、環境の良い場所に人は集まる=団欒が増える。(余談ですが、暖炉があると団欒時間がぐっと増え、冬の生活がより楽しくなりますのでお薦めです。)
・家族が時間共有しやすい「朝時間」が気持ちのよい2階で過ごせる方が良い。
・・・などが挙げられます。
上記のようなメリットを最大限活かしつつ、炊事・洗濯・来客対応・防犯などを考慮した間取りにすることは充分に可能です。
袖壁やルーバー・フェンス等で墓地に対する視線をコントロールすることは可能です。
デメリットとしましては、庭続きのリビング・ダイニングに出来ないということです。
菜園や植木、くつろぎ空間などの戸外空間が離れてしまいますが、2階リビングの北向きバルコニーから1階庭に降りれる外階段を設けたり、屋内階段の位置を工夫してアクセスの良さや連続性を持たせることも可能です。1年を通して季節や天候などを考慮し、毎日活用するかどうかも熟慮する必要がございますが、いかがでしょうか?
1階の庭はバスコート(ビューバス)や、玄関正面の大きな開口の先に緑や眺望を取り入れた「眺め」として活用して見るのも良いと思います。
参考に北側採光の部屋やハイサイドの写真をアップしておきますので、ご覧くださいませ。
いづれにしましても、現地を拝見した上で様々な環境条件・法的規制・お住まい方などなど、詳細を検討した上での計画が大切ですね。
もし宜しければ、専門家の立場からぜひアドバイスさせて頂きたいと存じます。お気軽にご連絡くださいませ。(現地拝見・初期相談・ファーストプランは無料とさせて頂きます。)
クロノグラム アーキテクトスタジオ
http://chronogram.fantasia.to/index.html
葛原 千春
Email:
chronogram@indigo.plala.or.jp
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北向きのひな壇で旗竿地50坪を購入予定です。
東南、南西には1.5メートル程土地の高さがあり、住宅が建つ予定です。
また、北西には墓地があり、、という難ありなのですが、
高… [続きを読む]
camimaiさん (東京都/29歳/女性)
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