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Re:トイプードル10歳オスの多飲多尿について

2014/03/24 09:16

質問のような内容の状態を医学用語では、多飲多尿と表現します。
多飲多尿の原因は、年齢、性別などから除外して、主に考えられるのが腎不全、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、副腎皮質機能低下症(アジソン症)の3つでしょうか。
まれな病気としては尿崩症が考えられます。

犬は後天性の糖尿病は非常に稀で、主に上記クッシング症候群と併発するので、 ここでは割愛します。

犬の腎不全は、発症したときは嘔吐や食欲元気の低下を伴うことが多いので、この場合初期の腎不全についてご説明します。
腎不全初期は血液検査で異常が見られる前に、尿比重の低下、尿中タンパクの出現、まれに尿糖の出現が認められます。
初期であれば、内服薬で進行を遅らせることができるかもしれません。
基本的には血液検査、尿検査を実施して診断しますので、早めに病院にいくことが良いでしょう。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)とは、副腎というステロイドホルモン産生性の臓器が過活動を起こしている状態です。
実際には脳の下垂体という場所の良性腫瘍が関わっていることが多いですが 、脳自体の腫瘍は治療対象にならないことが多いです。
ステロイドホルモンが体内に過剰に存在する状態になることで肥満(特に腹部)、活動性の低下、筋力の低下、皮膚症状、多飲多尿などがみられることが多いですが、必ずみられるというわけではありません。
こちらの病気も血液の検査で診断できるので、まずは病院で検査を受けるのが良いでしょう。

副腎皮質機能低下症(アジソン症)は、上述したクッシング症候群とは逆の病気です。
副腎からステロイドホルモンが産生されないことにより、体調に異常がみられるようになります。
これは自己免疫性の疾患と考えられていて、自分の免疫力により、副腎を破壊してしまったために起きる病気です 。
症状は特異的なものはなく、元気食欲の低下などがみられることが多く血液検査で、貧血、腎臓の値(主に尿素窒素)の上昇、電解質の異常(ナトリウムの低下、カリウムの上昇)がみられるのが特徴です。
やはり、血液検査で診断されますので、病院で検査を受けることが良いと思います。

動物の多飲多尿は病気の初期のサインであることが多いです。
様子をみることなく、早期に検査し診断することで、体調不良を訴える前に治療にはいることができると思いますのでなるべく早くかかりつけの先生と相談されることをお勧めします。

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この回答の相談

トイプードル10歳オスの多飲多尿について

人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2014/03/17 01:15

トイレに行きたい時は鼻をならしたりして催促してきます。その度に外に出しおしっこをさせていたので、室内で尿をすることは、よっぽどでない限りほとんどありませんでした。
しかし、一週間… [続きを読む]

ブルーノさん (大阪府/29歳/女性)

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