電柱の有無による物件の評価について

不動産コンサルタントの森田と申します。
「たろう５５５ 」様のご質問にお答えします。

ご質問文に添えられた図から推測しますとＴ字路になっている角地
部分を駐車スペースとして利用しているが、同じ角地に電柱があり
駐車をする際に支障があることで物件評価にどう影響するかという
内容となりますね。

確かに不動産の物件評価というのは個別の不動産に対する資産とし
ての合理的な価値を求めるものであり、同等と思える物件であって
も細かく分析してゆくと少しずつ違いが生じています。

車社会と言われる現状において、駐車をする際の使い勝手の悪さは
売買の際には価格引き下げの交渉要因とされるかも知れません。

一般的に電柱の設置は電力会社、ＮＴＴ、その他通信回線やアンテ
ナ用のもの等が存在します。

また公道や私道の道路上にあるもの、公有地または民有地に立てら
れたものと様々です。

また容易に移設が可能なものと、高圧線の鉄柱のように半永久的に
地役権が設定されて設置されるものがございます。

そこで質問です。

電柱には設置事業者や所有者が明示されていますか？

民有地に設置された場合には何かしらのご契約と使用料の支払いが
なされていると思いますが、その相手先に移設や撤去の件でご相談
されましたか？

建替えや土地利用の変更により移設を余儀なくされることは日常茶
飯の出来事として考えていいと思います。

ご質問の添付図から、電柱を駐車スペースの左側や右下に移設がで
きれば使い勝手は著しく改善されるように思われます。

その際にも空中の電線は支線や電柱用アームを駆使することで意外
と支障なく運用されているものです。

ご相談されることで活路が開けることを期待しています。