将来への希望がない世代の若者
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悩みますね。
あなたと同じような思いを抱いて悩んでいる若者が非常に多いと感じます。
35年に渡り、日本の子供から高校生・大学生・社会人までにクリティカルシンキングを教え
(コラム:http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-71547/)、様々な人生の選択について関わった立場からそう思います。
「内向き」世代と言われ始めたその次の世代くらいですね。
日本が急激に経済力を失って来てから生まれた世代です。
特徴は:
特に将来への希望もない。
自分には特に出来ることがない。
親や学校の言うまま何となく生きてきた。
そして、一番大きな特徴は:
自分が何をしてもうまくいかないのは、自分のせいではなく、周りのせい。
社会であったり、親だったり、学校、教師、友達、実にたくさんの環境的原因のせいにします。
そのような環境的要因のせいなので、我慢する必要を感じず、すぐに何でもあきらめる。
あきらめる時には、必ず何か周りのことを理由にする。
そんな世代へのアドバイス。
人生のどこかでこんな考えに終止符を打ち、まったく異なる思考法に移行しないと、一生文句を言いながら、転々とあきらめを繰り返すことにもなりかねないと思います。
今のいつ子さんに言える具体的なことは:
1) 自分で選択し、その選択が失敗だったと感じた時には、他のせいにしないこと。
大学を選んだのは自分ですよね。 十分調べてから決めましたか? 例えば留学とアニメとの選択についても、調べればわかっていたことではないですか?
ただ、単に人に勧められたから、親がそういうから、楽そうだから、パンフレットがきれいだったから、留学の文字につられたから。 などという理由で選びませんでしたか?
(コラム:http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-100548/)
失敗をたくさんたくさんすることで人間は賢くなっていきます。
ただし、その失敗から自分が何も学ばなかったら、失敗で転んで起き上がることが出来ませんね。
2) 学習は自分でするものですよ。 先生が全部受け身なあなたの脳にものを詰め込んでくれるわけではありません。
確かに先生の当たり外れはあると思いますが、その授業から自分が必要なものを取り出せばいいですね。
そうすることによって、あなた自身が自分の育成を可能にします。
先生という存在は、あなたが学ぶのを助けてくれるだけです。
「はい、あ~んして。」とスプーンで知識を与えてくれる人ではないですよ。
(コラム:http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-105373/)
3) 自分がなぜ日本が嫌いなのかを分析してみましょう。
日本が好きでないのはなぜですか?
今までの人生であまりうまくいったと思えないのは日本の環境のせいだと思っていませんか?
日本語が使え、常識も共有している人がいて、親を始め周りに助けてくれる大人がいる環境でもうまくいかないのに、まったく言葉も異なり、常識も考えられないほど異なり、助けてくれる大人のいない国でうまく生きていけると思いますか?
その方がはるかに自分に向いていると自信があれば日本から出るのもショック療法かも知れません。
4) 数年いわゆる語学留学をしても、外国で就職出来うる能力はまったく身につきません。
これも、日本の若い人たちに多い甘い誤解ですね。
日本の大学も同じような甘い考えを持っているようです。
いわゆる外国人のための英語のコース(ESL)だけを履修することを「語学留学」を称するようですが、それはただ単に、そこから英語で専門分野の知識を習得出来るだけの能力をつける準備部門に過ぎません。
英語圏で仕事をするためにはこんな条件が必要です。
(Q&A:http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/q/q-134993/)
上記の条件を克服し、自分で選択しながら、自分の責任でやってみようと思うなら、挑戦する価値はあると思います。
長くてつらい道のりですが、その先には自分への「高い評価」が待っていますね。
この回答を参考に、一度じっくり今までの自分を振り返ってみるといいと思いますよ。
それでもまだわからなかったらまたご相談下さい。
Good luck.
補足
余談ですが、直接指導する今治教室には毎月のように高校の新入生がやってきます。
同じ世代ですね。
私の所にずっと通っている同級生の英語力にびっくりし、自分もそんな英語力をつけたいと、あこがれてやってきます。
残念ながら、卒業まで頑張れる新入生は少ないです。
ただ受け身で座っているだけで、「英語力」なるものは自動的に身に付くと甘い甘い勝手な考え方をしているからです。
それが実は、自分からうんうんうなって考え、創造力を結集させるのが英語だとなんとなく悟った瞬間脱落します。
脱落の理由はいつも、「他の塾の時間が・・・」「部活に専念したい。」という見え見えのものです。
自分で選択し、学び始めた英語のクリティカルシンキングから脱落する理由が、まったく別のものに置き換わってしまっています。
面白いあきれた現象だなと感じます。
評価・お礼
いつ子 さん
2013/09/29 18:38
詳しい御回答ありがとうございます。
確かに私は周りのせいにしてきたと思います。大学へ行くと決めたのは自分です。私のしたいことが書いてあるから確実に学べると勝手に思い、事前に詳しく大学を調べなかったのも自分のせいです。
大学は自主的に行くところですから確かに先生に全てを任せるのも間違っていました。
日本に関してもこんなに環境が良いところはなかなかありませんよね、しかしなんというか、散々自分の好きなことをしてきて親もそれを許してくれててまだわがままを言ってる自分が嫌というか…逆になにも頼れない知らない世界に1人で飛び込んでできるところまでやっていきたい…そう思ってしまうんですよね。結局環境のことばかり考えてしまっていますよね…
海外での就職も詳しい条件を教えていただき有難うございました。やはり私は考えが甘かったです。改めてよく考え直します。
まだ将来何がしたいとか具体的なことは思いつきませんが、自分で決めたことは責任をもって簡単にあきらめたりしないようにします。他人のせいにもしないでいきます。この先いい夢が見つかればいいと思います。
御回答ありがとうございました。
回答専門家
- 大澤 眞知子
- ( 英語講師 )
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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