対象:ペットの医療・健康
Re:FIPに関すること
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まず、FIPが400という記述は、FIP抗体価が400以上であったという意味であるという前提でお答えさせていただきます。
FIP(猫伝染性腹膜炎)という病気は、猫コロナウイルスという病原体が原因となっておこります。猫コロナウイルスの感染を受けると、猫の体内で免疫反応が起こり、抗体という蛋白質が作られます。この抗体の量を計るのがFIP抗体価検査です。
ですから抗体価が高ければ、感染を受けている可能性が高いと言えます。
ところが、猫コロナウイルスに感染している=FIPを発症している、とは限らないのです。
猫コロナウイルスに感染しただけでは全く健康な猫と変わりません。
この猫コロナウイルスが、猫の体内で変異を起こし、さらに猫自身の免疫低下が重なることでFIPを発症します。FIP抗体価検査に関しては、まず症状があることが前提となるのです。
では抗体価が下がっていることに関してはどう考えるべきでしょうか。
通常、FIPを発症した猫はかなり短い期間で症状が悪化し、死を迎えることになります。
その場合、定期的にFIP抗体価検査を行なうと顕著に上昇していくことが確認できます。
時間をおいて測定しなおしてみたら下がっているということであれば、それはFIP発症ではなく一時的な猫コロナウイルスの感染があっただけ、と考えられます。
つまりご質問の猫さんの痙攣発作は、FIPが原因ではない可能性があるということです。
その場合、例えば特発性てんかんや頭蓋内疾患なども鑑別診断のなかに入ってきます。
これら脳神経系の病気に関しては、MRI検査を行なうことで多くは診断が可能です。
ただし、MRI検査には、人と違って麻酔が必要になりますので麻酔の負担はかかってくるでしょう。
麻酔の負担がどれほどのものになるかは、猫さんの全身状態次第ですので、実際にご質問の猫さんを診察している先生とご相談なさった方がいいでしょう。
評価・お礼
チィぽっぽ さん
2013/10/06 02:16
お忙しいのにありがとうございました。
FIPで無いことが分かりました、脳の神経が良くないと思いますが、あまり食べないので
MRIの検査はかわいそうだという事になりました、これから、ずーっと見守ってあげたいと思います。
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