結構、悩むところですが・・・。

こんにちは、はじめまして、田中郁夫と申します。

質問者さまのおっしゃるような、お箸もナイフフォークも
用意されてあるパーティも、あちらこちらでたまに見かけます。

私は、ホテル・ブライダルの関係者、テーブルマナーマスター講師としての
立場でお答えしてみたいと思います。

結婚披露宴の場合、若い方から年配の方まで出席される年齢層はかなり広くなります。
そういった兼ね合いで、特に年配のお客様の場合、お箸を付けて欲しいという
リクエストはけっこう多いモノです。推測ですが、
新郎新婦が会場側にお願いをしたのでは・・・と思います。

で、お一人のお客様にだけ付けるのであれば、全てのお客様に・・・と
なったのでは、と思います。ですから結果として、お客様の判断で
どちらの道具を使っていただいても結構ですよ～という意味合いです。
ただし、実際には、回りの方がナイフ、フォークを使っておられた場合などは、
意外と使いにくいモノですね。

で、もう一つ。
例えば、フレンチであれば、普通に考えた場合、スープらしきモノがあったり、
ステーキらしきモノがあったりと、結果としてナイフ、フォークを使わないと
いけないシーンがあります。ましてや、デザートなどは、お箸のイメージが・・・
付かないですよね。

例えば、料理の度に交互に使うだとか、ずっとお箸だとか、
または、そのお皿の最初はお箸で途中でナイフ、フォークに切り替えるだとか・・・
色々考えてしまいますが、
スマートなのは、全てナイフ、フォーク、または全てお箸でしょう。

最近では、フレンチ懐石などというレストランもあります。
ああいったお店では、お箸で切れる（食べれる）状態で提供されますので、
肩の力を抜いて、楽にフランス料理をお箸で楽しんで下さい、というコンセプトですね。
でも、質問者さまのパーティでは、例えば、ステーキなどはお箸で
食べれる状態だったでしょうか？この辺が難しいところです。

もし、本当にお箸でフレンチ・・・であれば、全てのお客様のステーキは
一口大にカットしてあるはずです。そういった配慮の上で、お箸を使う、ナイフ、フォークを
使う、という選択をお客様にゆだねるのであれば、それは立派な施設だと思います。

最後に補足ですが、お箸一辺倒であった場合も、都度ナイフ、フォークは
お皿の上に置いておかれると、さらにスマートではと思います。

長文になりましたが、ご参考になれば幸いです。