対象:エクステリア・外構
中舎 重之
建築家
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鉄筋とコンクリートの話
8年前の質問ですが、当方が回答します。
文面の擁壁に対する話ですが、擁壁の高さが2mを超えますと、役所に申請書を提出します。
当然、プロの設計者が構造計算書を作成して、安全を確かめます。
そして、計算に記されたコンクリートの強度と厚さ、鉄筋のサイズとピッチを図面に記載します。
役所でも、それらを國、県、市の基準に照らして、妥当性を検討して許可します。
擁壁が2m以下の場合は、施工業者が過去の経験にのっとり、それらしく造成します。
ですから、擁壁の2m以下の造成を依頼されるのなら、
実績があり信頼できる業者を選んで下さい。
業者の選定は、依頼する側が負うべき責任です。
鉄筋の品質に関しては、国産メーカーのものなら無条件でOKです。
製鉄に関しては、中国でも、韓国でも日本の絶大なる好意による、
技術指導があったればこそ、彼等の今日があります。
コンクリートは、すべて地域のコンクリート工場で、緻密な配合により、完璧な生コンが出来ます。
現場までの行程は、コンクリートミキサー車が品質を確保しながら輸送します。
輸送時間にも制限があります。ですから、現場の近くのコンクリート工場が注文により製造します。
コンクリートに問題が生じるのは、現場におけるコンクリート打設の時に起きます。
打設時間を故意に早くしたり、逆に生コン手配の齟齬で遅くなったりするのが失敗に繋がります。
適性な時間管理が必要なのですが、現場での適切なマニアルがない事で、
当事者の経験とカンに頼よります。
当方のように、建築と土木の設計歴50年の構造のプロにしても、
最後に、頼るのは経験のある信頼できる現場監督です。
以上です。 2014.12.14 中舎重之
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この回答の相談
現在、問題視されているコンクリート製品なんですが、例えば、擁壁などは、鉄筋量や品質というのは、どの程度の品質を確保しなければいけないのでしょうか?ちなみに、住宅の外回りのコンクリート擁壁やブ… [続きを読む]
こだわりさん (神奈川県/27歳/男性)
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