埋伏智歯（埋まっている親知らず）の抜歯について

　初めまして。つくばオーラルケアクリニックの飯田です。

　どちらの先生も患者さんに対して、しっかりした説明がなされていると思います。私もかつては大学病院の口腔外科に在籍しておりましたので、埋まっている親知らず（親不知）の抜歯は沢山経験させていただきました。現在は自分のクリニックで診療しておりますが、親知らずの抜歯は患者さんとご相談した上で、ご希望があれば大学病院の口腔外科にご紹介する場合もあります（ウチの場合、全体の40％ぐらいの患者さんはご紹介しています）。患者さん中には、「大きな病院の方が安心」という方もおられますので(笑)

　さてご質問の両者の説明の違いについてですが、
＞＞＞○抜歯にかかる大よその時間の説明が若干異なる（30分/1時間）
＞＞＞○切開・抜糸、痺れがまれに続くケースがあるかもしれないという説明なし

　この違いはあまりお気になさらない方がよろしいかと思います。
　実際のところは事前にレントゲン写真を見て予想を立てるのですが、「やってみたら意外と難しかった」とか、「難しいと思っていたらあっさり抜けた・・・」などよくあるんです。これは術者の経験値や、歯の埋まっている角度や根の形状など、僅かな条件の違いにより難易度や所要時間が変わってくるからです。さらに、それぞれの病院でレントゲンを撮っているならば、撮影時のちょっとした顔の傾き具合などで、根っこが長く写ったり、曲がっている根がまっすぐな感じに写ったりすることもあります。そのため診立ても変わってくるわけです。
　また、その先生の性格の違い、患者さんには多少オーバーな表現で説明する先生もおられるかもしれません。
　埋まっている親知らずの抜歯に際しては、一定の確率で抜歯後に痺れが出るのは間違いありません（たしか統計的には1000分の2ぐらいの確率だったように思います）。クリニックの先生は説明し忘れたのかもしれませんね。

　アドバイスになっていないかもしれませんが、担当医との相性なども考慮して決めてはいかがでしょうか？お大事になさいませ。

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