対象:新築工事・施工
データだけにとらわれず地域の特性も考慮しましょう
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はじめまして やすらぎ介護福祉設計 斉藤と申します。
液状化現象の定義は様々で、私自身が地盤インスペクターとして「数値だけで」判断させて頂くとすれば、
・地表面から10m程度までの深さに地下水位深の砂質土層があるかどうか
・非液状化層の厚さがどれくらいか
・地下水位の高さが3mより浅いかどうか
という基準でみれば、可能性はあると考えられます。
特に表層から1.5mまで砂質土で地下水位が1.25mであれば砂質層に常に水が接しているので、できれば粘土層までの地耐力の対策(地盤改良など)を行っておいたほうが確実だと感じます。
ただし、地域特性として自治体が作成・公表している液状化マップからtakutomaさんの建設地が液状化しやすい場所かどうかという判断もできるので、地盤保証に関するハウスメーカーさんのご意見をよく確認されることが安心につながりますね。
東日本大震災で、千葉県内の液状化がおきた地域は元々埋立地という特性でしたので、takutomaさんの建設予定地が良く締まった砂質地盤の場合は必ず液状化が起きるとは限らないという見解かもしれません。
一般的には地盤にお金をかけたくない傾向がありますが、takutomaさんの様な意識が高いかたが施主様だと、より安全な建物が完成するのではと思います。
ご参考になれば幸いです。
評価・お礼
takutoma さん
2013/04/10 01:16
ご回答ありがとうございます。
液状化層、非液状化層の値に関しては、その後メーカーの数字であっていることがわかり、日本建築学会の簡易判定法では一応、液状化の影響は小さいという判定だと安心しました。(粘性土層が所々にあるため非液状化層の比率が高くなるようです)
しかし、地下水位が浅いことに加え、地域の液状化ハザードマップでも危険ありの地域なので(大雑把な地図で、すぐ近くは危険があまりないとなっているので、微妙な地域のようなのですが)やはり不安は残っています。
斉藤様がおっしゃるように地盤改良も考慮しているのですが、地下水位の1.50~0.75mの地盤はN値が10以上(最大で28)ある結構しっかりした地盤なので、そこを改良するのは勿体ないと言われ、もしするなら、0.5mぐらいまでのごく表層の改良か、もしくはベタ基礎の配筋をダブルにしてより丈夫にするか、を勧められているのですが、意味はあるのでしょうか?
逆に砂質層の下の粘性土の地盤は弱く、N値が1.5~5.4ぐらいで時々自沈もあるため
通常の不同沈下を考慮すると杭での改良も考えられるのですが、その場合ボーリング調査をして下の方の支持地盤をしっかり確認しないと液状化にはあまり意味をなさないということで、
さすがにボーリング調査までは・・と躊躇しています。
砕石を混ぜる方法などはメーカーでは採用していなかったり、深いところまでの鋼管改良で液状化対策に本数を増やすとあまりに費用がかかりすぎたりと、液状化対策は本当に難しいと感じる日々です。液状化対策に対する見解も、聞く人でかなりちがってどれをしたらよいか判断も難しいです。頑張ってもう少し勉強してみます。
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
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この回答の相談
メーカーの地盤調査結果について説明を受けた際、液状化についての見解を聞いたのですが、
液状化層の数値がどこから出てくるのか、どうしても理解できません。
スウェーデン式サウン… [続きを読む]
takutomaさん (三重県/37歳/女性)
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