対象:不動産売買
回答数: 1件
回答数: 2件
回答数: 1件
森田 芳則
不動産コンサルタント
-
不動産業者の選び方について
- (
- 5.0
- )
不動産コンサルタントの森田と申します。
「こどものきち」様のご質問の内容が戸建住宅のご購入に関してのものですので、現在までの私の主業務一つでもありました売買の仲介(媒介ともいいます。)に限定してお答えします。
売主が自社で直売方式をとる場合を除き、売主と買主の双方(または一方)の依頼内容や目的を取り纏める業務の委任を受け、その対価として受け取るのが仲介手数料の位置づけです。
この仲介手数料には上限金額が法律で定められておりますが、これを減額して調整をすることは基本的には構わないことと考えます。
また仲介手数料の考え方として、取引の顧客満足に対する報酬という言い方もできると思います。
売主と買主の双方(または一方)にとってその取引におけるサービス業務の内容で判断するという考え方です。その中には不動産売買で直面する不安の除去や安全の確保そして安心感をもたらすといった目に見えないサービスも含まれてきます。
現在インターネットで市場に出ている売買物件の多くは、基本的にどこの仲介業者でも取り扱える物件と考えて宜しいでしょう。そのために殆どの仲介業者は自社のサービス体制の強化や営業マン教育に日々励んでいる現状です。
一方で一般の個人の方にとっては、不動産の売買は一生のうちでも数多く経験することではないと思われます。また代金の決済や引渡しが終了した後ても、瑕疵担保責任等のように取引をアフターフォローする手続きが残ることもあります。
つまり不動産業者の選定に当っては、紹介を受ける物件資料の内容、営業マンの接客態度や清潔感、ファイナンス面の情報提供や知識、不動産に関する税金の知識といったことに加え、お客様が感じる営業店舗の雰囲気や営業マンの人間性といったすべての要素が重要な判断の材料になってきます。
最終的にはお客様が自己判断すべきことになりますが、最初から仲介手数料を割引くという目先のサービスを判断基準とするのではなく、仲介業務としての実務内容や顧客対応が如何に納得できて住宅購入を任せられる不動産業者であり営業マンであるかどうか、という視点でご判断をなさるべきでしょう。
補足
「こどものきもち」様の補足質問にお答えします。
私が不動産仲介の営業店舗に所属していたときのことですが、営業マン、管理職、事務員を含めて常に約30名前後が在籍しておりました。常時お客様と連絡を取るのは担当営業マンだとしても、考え方は店舗全体でお客様をお迎えしご対応させて頂く趣旨のものでした。
そこで営業マン個人の資質は当然問われると思いますが、お客様にサービスを提供するのは店舗全体のつくりや在籍者全員であり、最終的には会社全体で対応しているという考え方です。管理職や店長という肩書の方は、それなりに経験を積みあげ責任を担って営業マンを常に補佐しております。
けっして営業マン一人で対応しているのではないということです。
個人や少人数で対応されている業者の方もおられますが、基本は皆同じと考えて宜しいと思います。
このほかに営業マンとの相性もあるかと思いますが、基本的に世の中に存在するあらゆる職種の人と同様に誠意をもってご対応させて頂いているのが不動産仲介業者の現状でしょう。
例えば不動産価格の動向や住宅ロ-ンの詳細について細かい説明を求められたとします。営業マンの方の説明だけでは分りにくいという様な場合は、大体上席者の方が同席されますので、ご判断はし易いと思います。
次に私見を少し加えさせて頂きます。
不動産は一般の方が買い物をされるものの中で一番高額と言われます。
また同時に長い年月に亘って住宅ローンという借金を返済してゆくのが一般的です。
そこで私は、不動産の購入は一つの事業と同じと考えています。つまり事業を興されるというのは、対人関係の判断を含みすべての責任をその本人が負うということです。そのくらいの自己判断と責任を求められることですので、「こどものきもち」様のように大いに悩まれるのは当り前です。
その一助となる存在が、両親や親戚そして先輩・友人などです。ご自身の周囲を見回されたとき、住宅を購入された方が必ずおられると思います。その購入された経緯を尋ねられたりご推薦の不動産業者や担当者をご紹介して頂くことも方法ですね。
評価・お礼
こどものきもち さん
2013/06/07 16:38
ご丁寧にありがとうございました。
迷うことが多く、だんだん自分がどういう家がほしいのかがわからなくなってきていました。
一度原点に戻り、周りの人に相談してみようと思います。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A