経血量（生理での出血量）につきまして

おちびさんへ

毎月の辛い思い大変ですね。

ご心配されています、「多いからって何か悪いことでも」ですが、月々の経血（個人差あり平均３５ｍｌ）の多いことが度重なることで、成人女性の約８パーセントにみられる鉄欠乏性貧血になる可能性があります。もし、この場合でしたら、出血のために鉄（Ｆｅ）が不足することで起こりますので、鉄の補充が必要になります。通常、鉄分の多い食品を摂るなどで対応しますが、対応がうまく行かない場合は、医療機関での検査の上で、鉄剤の経口投与か注射になると思います。

問題の生理痛と経血量の対応処置ですが、おちびさんには、子宮の冷えが根底にあり症状を悪くしているのではないでしょうか。そうであれば、一つ試みていただきたいのは、下腹部を温めることです。生理初日予定日の１４日前から温めることです。

温め方にはいろいろとありますが、お風呂で行なえる方法をご紹介しておきます。

お湯の温度が４２度でありば１０分間、４１度であれば１５分間入浴後お風呂から出て横になり保温１０～１５分間。保温はからだをバスタオルなどで包みその上から毛布かアルミシートなどで覆いしっかり保温してください。アルミシートの方が便利です。

反復継続で生理痛などが改善されることでしょう。改善が見られない場合に婦人科での検査で確かめこともおすすめします。

心臓に負担となる場合は、お湯の量を減らすなどして、無理をしないで下さい。

少しでもお役に立てましたらと思い回答させていただきました。


なら愛語堂鍼灸治療院　院長　奈良修次