対象:独立開業
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谷口 與市巳
経営コンサルタント
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設備費用と技術料から価値計算を把握しては如何でしょう
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こんにちは
京都ビスキャスオフィス 谷口と申します。
DTPオペレータの経験を生かした独立開業という事ですね。
お仕事としては、
1.お客様からある程度の具体的なご要望(ラフスケッチ程度)と共にデザイン画の作成依頼入手
2.見積もりを提出する
3.価格合意を得て受注確定する
4.ワークステーションでデザインを完成させお客様に提示
5.ご要望によって修正
6.デザイン画の完成
7.印刷データに変換できるデザインデータにデザイン画を添付し納品する
8.料金を受取る
と言う様なビジネス形態でしょうか。勿論、お客様との打ち合わせは数回に及ぶ場合もあるでしょう。
まず、設備的なものは大丈夫ですか。ご経験しておられるわけですから、使用していたワークステーション(PCでしょうか)や印刷機などと、ほぼ同等の設備が必要と考えた方が良いでしょう。
勿論、どの様な市場をターゲットにするかによって必要性能は変わると思います。例えば、折込広告もあれば企業の顔ともいえる会社案内まで市場は広いですから、目的に応じた性能が必要と思います。逆に言いますと、貴方が最も得意とするジャンルに絞って戦略を作る(注文を受ける分野を絞り込む事、これ大切です)事にもつながります。
さて懸案の価格設定に対する考え方ですが、本当は原価計算のような考え方が必要ですが、最初は難しいでしょうから簡単な考え方の例を示してみます。参考にしてください。
先ず絶対に必要な設備の償却ですが、長くても三年くらいで元が取れるようにします。償却率と言うと大変ですので、
(ワークステーションや複写機などの購入費用)÷(3×12)=一か月の費用(固定費)
これは仕事があろうが無かろうが費用として発生します。既に所有していても、購入した価格で計算して下さい。毎月出ていくわけでは有りません。別に1年で設定してもかまません。必要なソフトウエア―のコストも忘れない様にしてください。
次に貴方の収入ですが、これは貴方の技術料です。一時間当たりの技術料を決めます。
このような場所で具体的な価格はお話しできませんが、例えば自家用車などの修理を依頼すると技術料と言うのが有りますから参考にされるとよいでしょう。(ただし、部品などを交換していると、定価で実際より高く記入され、技術料が低く計算されている場合もありますから注意が必要です)
補足
実際に費用コストの提示ですが、
固定費+想定されるデザイン時間×時間当たり技術料=設定価格 です。
原則お客様から引き合いを受ける度に設定すべきです。案件によってデザイン時間が変化すると思います。デザイン時間は貴方の経験で判断できると思いますが、余裕を見て1.2倍程度の時間に設定するほうが良いでしょう。
本当は、固定費は一か月に何件くらい受注できるかによって変化しますが、金額的に大きくなるようなら、3~5で割っても良いと思います(一か月のデザイン件数に相当します)。デザイン結果の確認、交通費や通信費等、思った以上に手間がかかると思いますから慎重に決定してください。設定価格の中にこれらの経費を固定費として追加しても構いません。
さて、この様に設定した価格計算ですが、最初に必要なことは、知人の方に、一体どの程度の報酬がもらえるのか確認してもらうことが必要でしょう。
その場合は具体的な印刷物を例にして、情報を得る事です。
そこで得たお客様の要求コストと、上記のような方法で計算して、納得できる技術料収入が得られる事を確認する事が必要です。
できれば数件の情報を入手し、精度を高くして判断したほうが良いでしょう。
逆に見本と共に貴方の設定単価を示して営業活動する方法も有ります。
本当はこれが普通です。
最後に、公平性を持たせて単価設定をしたいとのことでしたが、この考え方は間違っています。
あくまでも技術料としてお客様に提供するわけですから、難易度によって時間もかかり、技術料も高く設定すべきです。
頻繁にご利用いただくお客様とご利用頻度が少ないお客さでは価格に対しては公平である必要はありません(貴方の側から見れば、むしろ価格差をつける方が公平とも言えます)。
また、計算の根拠は原則としてお客様に説明するものでは有りません。友人の方にも説明する必要は有りません。むしろすべきでは有りません。
ご経験を積まれることによって、時間が短縮できるでしょうから、その部分に関しては、お客様に還元できるような心構えでいればよいと思います。最後に、難易度の高いものより、実力に見合ったものから手掛けることをお勧めします。
具体的な数値をお答えできず申し訳ありません。期待しております。
評価・お礼
tina さん
2013/03/13 23:18
設定価格の式やお客様との交渉などとても参考になりました。
技術料の決め方がよくわからないところもありますが、
(バイトの時給のような考え方とはまた違う気がして…)
それでも今までぼんやりしていたものがだいぶ形がみえてきたように思えます。
経験を重ねていくことが必要ですね。
大変丁寧なご回答をありがとうございました。
谷口 與市巳
2013/03/14 10:56
こんにちは tina さん
京都ビスキャスオフィス 谷口です
ご自分の技量をお金に変えるわけですから、あまり過小評価しないことです。
公衆の面前ですので具体的にお話しできません。
そうですねぇ、
アルバイトと比較すると、桁を一桁あげて、半分くらいの時間給は必要でしょうか。(低い方)
または、tinaさんの勤めていたころの給与(税込)の日当相当分を時間給。 (高い方)
と、言った感じでしょうか。
このような範囲で、お客様から依頼が入手できる時間給を設定すればよいと思います。
(一層ややこしくなっりましたね)
最初は、途切れることなく仕事が入るということは難しいと思いますから、
ある程度の収入が見込めないと息切れすることになります。
ご回答では触れませんでしたが、友人の方に対する謝礼も考慮してください。
トラブルの元になっては大変です。
それでは、頑張ってください。
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この回答の相談
以前会社で印刷DTPオペレーターの仕事をしていました。
会社を辞めたのですが、知人から「個人でやってみれば」とのすすめがありました。
その方から仕事をいただけたり
ほかの会社の方にも営業… [続きを読む]
tinaさん (鹿児島県/38歳/女性)
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