保険は保険、貯蓄は貯蓄として購入をご検討ください。 - 専門家回答 - 専門家プロファイル

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。
吉野 充巨

吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー

- good

保険は保険、貯蓄は貯蓄として購入をご検討ください。

2013/02/11 23:54
(
5.0
)

momonga36様
初めまして、ライフプランの作成と資産運用でお客様をサポートするオフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
質問にお答えします。
保険による貯蓄は下記のような点で効率的ではありません。
一つには、保険料として支払う保険料は、純保険料と付加保険料に分かれます。
この付加保険料は当該保険会社の事業費に充てられる部分で、物品の販売であれば粗利に相当する部分です。保険料が安いことで人気があるネット生命の一社が発表した付加保険料の割合は、おおよそ30%程度です(年齢や掛金等で変化します)。他の保険会社の場合は、これを上回る率が多いとされています。
また、純保険料は、死亡保険料と生存者保険料に分かれ、この生存者保険料が貯蓄部分に当たります。従って、貯蓄という観点では、効率が悪くなります。

外貨建てでの運用ですから、満期時に外貨での金額は確保されても、その時に円高になっていれば円での積み立て元本に対しては損失が出ることもあります。

また、保険は契約時に取り決めた条件(満期日や死亡時の支払い等)が実現しないと高い手数料支払って解約しなければなりません。
従いまして、死亡などのリスクに対しては保険、貯蓄は貯蓄目的の運用商品の購入をお勧めします。
外貨建て商品の購入目的で、金利が高いことを挙げていらっしゃいますが、金利は実質金利で比較してください。実質金利は
実質金利=名目金利-予想インフレ率
で表されます。従いまして、デフレの日本の実質金利は、アメリカ、ドイツ、英国等々と同レベルの金利が付いています。1,000万円を銀行に預けると、無リスクで実質金利が得られる国なのです。

外貨建て金融商品を保有する多くの理由は、予期せぬ円安になった際に、資産価値の保全を図ること、または、期待リターンが円高の際の為替変動分を上回ることを期待しています。。

例えば資産を円貨で50%、外貨(ドルなど先進国の通貨)で50%保有されている場合、円高になれば円貨の名目資産価値が上がり、円安になれば外貨の名目資産価値が上がることになります。
従って、円安への対応として外貨建て資産を購入することを、私もお勧めしています。

補足

為替差益を得る目的で、外貨建て資産を購入するのであれば、投資信託の一種ですが、外貨建てMMFをお勧めします。当該通貨での元本割れは極めて低い(過去に発生していません)商品で、短期金融資産に投資する、金利が変動する商品です。また、為替差益には税はかかりません。

高いリスクが許容できる場合には、外国株式を対象とするインデックス・ファンドの積み立てをご検討ください。
また、インフレをお考えの場合には不動産を投資対象とする投資信託やREIT指数に連動するインデックスファンドなども検討されては如何でしょう。
以上参考になれば幸いです。

『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

イギリス
アメリカ
銀行
死亡保険

評価・お礼

momonga36 さん

2013/02/12 21:36

早速のご回答ありがとうございました。やはり、流動性を考えると外貨MMFなどが運用しやすいと思いました。「保険」で確定している利回りは魅力ですが、数十年先に為替を考えて、固定されている運用は私にはリスクと感じました。インフレには、外貨の他、REITの運用も方法の1つになるでしょうか?
インデックスであれば、少額から投資できるので早速勉強を始めたいと思います。

吉野 充巨

吉野 充巨

2013/02/12 21:48

momonga36様
高評価を賜りありがとうございます。
これからの時代、まだ、インフレになるとは限りませんが、そのような際にどのような商品を購入したらよいのかの勉強は、しておくに越したことはないと思います。
そり際には不動産も対象と考えます。
また、インフレ率が高くなれば購買平価説により円安になります。したがって外貨建て商品を持つことが資産価値の維持という観点で有効になります。
インデックス投信は、ネット証券で購入すれば1万円程度でも分党投資が可能です。
また買付手数料がなく、新作財産留保額もない商品があります。
月々の積み立てでこのようなインデックスファンドにより国内外の分散投資をご検討ください。

(現在のポイント:-pt このQ&Aは、役に立った!

この回答の相談

リスク分散での外貨運用商品について。

マネー お金と資産の運用 2013/02/11 19:23

はじめまして。
現在、資産運用を始めたいと思い、いくつかセミナーに参加し
自分なりに勉強を始めました。
無料のセミナーや資産運用セミナーなどに参加しましたが、
上手く整理できなく… [続きを読む]

momonga36さん (神奈川県/36歳/女性)

このQ&Aの回答

色々な商品を比較検討してみては。 森本 直人(ファイナンシャルプランナー) 2013/02/12 20:19

このQ&Aに類似したQ&A

資産運用について よしらんさん  2019-04-01 23:38 回答2件
お金と資産運用・投資 なやみますよさん  2016-08-03 14:43 回答2件
老後資金のための資産運用 きぃちゃんさん  2016-02-12 23:50 回答2件
外貨(豪ドル)建て一時払い終身保険について 安定志向さん  2013-11-20 22:03 回答2件