離婚訴訟について

　離婚調停が不成立になれば、あとは離婚訴訟を家庭裁判所に提起するほかありません。離婚原因は、ご主人の暴力ということですね。大変だったと思います。暴力を振るわれ続ける生活から離脱するためには、もうひとがんばりが必要です。頑張ってください。

　暴力を証明する証拠としては、傷の写真、診断書、暴力を受けたときの状況を説明した「陳述書」、当事者尋問（裁判所に出廷して自分で裁判官に対して話をする）などがあります。弁護士を付けずに進めることは、可能ではありますが、自分でこれらの証拠を集めて、書面を書いてということは難しいと思います。費用のことが心配なのであれば、法テラスに相談をしてみてください。費用を立て替えてくれる制度等の説明をしてくれるはずです。分割での弁護士費用の支払いに応じてくれる弁護士もたくさんいますので、出来れば弁護士に相談をする方が望ましいと思います。

　自分で訴訟を進めると訴訟のことが気になって日々の生活も塞ぎ込んでしまいがちですが、弁護士に依頼していれば自分は必要なときにだけ弁護士と打ち合わせをすればいいだけで気持ちとしても軽くなると思います。あなたの将来の生活のこともありますから、慰謝料の問題や財産分与の問題についてもきちんと話を相手方とつけなければなりません。そのためには、法的知識も必要ですし、書類を作成したり証拠を整えたり等手間暇もかかります。
その点を考えると、やはり弁護士を付ける事をおすすめいたします。弁護士を付けずに手続きを進めるにしても、最初は相談をしてどのように進めればいいのかを聞いた上で手続きを進めていくべきでしょう。