対象:子供の教育・受験
宇多 藍子
英語講師、教育者、講演家
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言語とともに文化的な部分も考慮してみては?
はじめまして、英語講師の宇多藍子です。
日本人の方に英語、また外国籍の方に日本語を教えているので、
両方の視点からお話したいと思います。
英語と日本語とどちらかということですが、
もし私がバブルティーさんの立場であれば、
言語からもう一歩進んだところで、
文化的にどのような教育をしたいのかを考えます。
言語の習得のみであれば、どちらの環境でも
努力次第でバイリンガルにすることが可能でしょう。
努力とは日本語学校や補講を利用したり、
お母とは日本語、ご主人とは中国語、
3人の会話は英語とすることで、習得可能です。
さて、ここで言葉以上に「文化」について
考えてみることも必要かなと思います。
将来的にお子さんが日本で仕事をする場合、
流暢な日本語は必須ですが、それ以上に日本の社会の中で
きちんと振舞えるかが見られることと思います。
海外で育ち日本語が完璧な日系の方が
日本で働く際の、指導をした経験があります。
妙にぎこちないお辞儀、身振り手振りから始まり、
最終的には上手な謙遜の仕方や、社交的なこと等、
言語以上に「自然に日本人らしく振舞える」ことを
後から学ぶのはとても大変なようです。
振る舞いは、子どもの頃から周りを見たり、
時にはしかられたりして習得していくものですので、
大人になってからですと、なかなか学ぶ機会が
見つからないのではないでしょうか。
もちろん、今後もオーストラリアですごし、特に帰国予定はないのであれば、
あまり日本的な振る舞いの教育は心配しなくても良いかもしれません。
逆に英語はというと、英語=ひとつの文化ではありません。
個人の文化的背景を踏まえつつ、
マナーなどは柔軟に対応していくことで、対処できます。
ご主人そのように、英語を使ってオーストラリアで仕事をなさっていることでしょう。
結論として、言語はご両親の取り組み次第で
どの環境でもバイ(トライ)リンガルになれるのではないか。
一方で、オーストラリアで育ってしまうと、
将来的に日本の保守的な環境で、日本人として働くことは
文化の差という面で難しいかもしれない、ということを考慮したいですね。
日本は、世界にもまれに見る、とても文化的に豊かな国です。
言語以上に、この国でお子さんが得られるかもしれないものも
考える価値があるのではと思います。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
私(日本人)は中国系オーストラリア人の旦那と国際結婚です。
子供が長男4歳、次男2歳です。
現在オーストラリアに住んでいます。
私はこのまま学校もオーストラリアの学校でと思っていた… [続きを読む]
バブルティーさん (滋賀県/33歳/女性)
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