対象:住宅設計・構造
島崎 義治
建築家
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間取り図から家族の物語へ
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おおよその広さを認識いただいたということで、
私は、間取りで気になる部分を述べさせていただきたいと思います。
クロゼットやパウダールーム(特に女性にとっては大切ですし、男性も仕事の内容によって重要である場合が多いです。家族の気配を感じ、光や風を感じる階段のゆとりも必要ですね。でも、よく整理されて、間取りをつくられたと思います。
ただ、まとまりすぎているということはありませんか。
間取り図というものは案外、これまでの習慣や社会に溢れている既成概念によって、驚くほど、どの間取り図も似かよっているものです。
中心となる場所はどこか、どこを大切にしたいか、風や光や風景はどうか、、、
まちとの関係、家族との関係、、、、言わばひとつの物語を描いてみてはいかがでしょうか。
間取り図をいったん、ばらばらにしてみましょう。そして、それらをつなぐ、物語を考えてみませんか。「こどものきもち」さんのご家族の物語です。建築家は何もないところから想像力によって手がかりを発掘し、そのストーリーづくりをサポートします。
物語であり、ストーリーです。これからの住まいづくりのストーリーでもあります。それらが大切なミッション(住まいづくりをする上での使命)となってまいります。
物語を描いてゆくと、
敷地の広さよりも、案外、敷地の状況が大切であったりします。また、駐車が2台でいいのか、3台欲しいのか、も案外決まってくるものです。
リビングは何するところ?どんな風なイメージ?それはライブラリーやギャラリーやカフェのような空間も想像できます。そうするとデッキのイメージも湧いてきます。洗濯物を干すだけなんてもったいないです。
結構楽しいものですよ。そして、その楽しさがいい住まいの原点となってまいります。
島崎義治/島崎義治建築設計事務所
2012グッドデザイン賞を受賞しました
http://architect-studio.com
評価・お礼
こどものきもち さん
2013/02/16 13:52ありがとうございました!
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この回答の相談
よろしくお願い致します。
現在注文住宅を検討中です。自分がほしい間取りは決まりましたが、その間取りを実現するには、どれくらいの土地が必要なのかがわかりません。
希望間取りは以下の通りです… [続きを読む]
こどものきもちさん (東京都/39歳/女性)
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