対象:新築工事・施工
農地を造成して家を建てる場合の注意点
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アネシスプランニングの寺岡と申します。宜しくお願いします。
さて、ご質問の件ですが、農地を造成して建物を建築する場合には、いくつかの注意点があります。
まず、隣地との境界ですが、高低差が2.5Mもあるとブロックでの土留めは行わず、コンクリート擁壁で土留めをすることになるでしょう。
また、この擁壁下も杭などの地盤改良をする必要性があります。
次に、盛土の仕方ですが、通常の赤土などのみで盛土をすると、まず施工直後の建物建築はできないものです。
ですがら、赤土のみだけではなく、砂や砕石などを使った多層構造で盛土をしていく方法があります。
さらに、こうして造成した土地に建物のための地盤改良を行うことになります。
尚、造成後に地盤改良方法を決めるための地盤調査は必要になります。
また、造成の施工時期ですが、農閑期である11月から3月までには完了させる必要があります。
地域にもよりますが、田植えのための水はりは4月から始まりますので、それまでには必ず造成は完了しておくことでしょう。
この時期以外での造成工事はお勧めいたしません。
以上のような注意点を考慮しておけば、地盤の沈下や水道管などのずれは比較的少ないかと思われます。
尚、梅雨時の建物着工は避けて夏以降の着工をお勧めいたします。
造成直後の地盤は必ず沈下しますので、その後の時期がいいかと思います。
ただ、こうした施工をしたから完璧とは言い切れないのでその点はご留意ください。
もう1つ注意する点は浄化槽の埋設工事です。
浄化槽の大きさにもよりますが、耐圧盤やその下の地盤補強も必要な場合があります。
建物の間取りや配置が決まっていれば、造成中にこの工事を行うとコストダウンにつながります。
最後にローンの件ですが、フラットが間に合わない場合には再度、フラットも含め、別なローンを再検討されてはと思います。
詳細な状況がわかりませんので何とも言えませんが、回答がご参考になれば幸いです。
尚、個別のご相談や詳しい説明をご希望でしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
宜しくお願い致します。
アネシスプランニング(株)
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評価・お礼
いななん さん
2013/01/16 21:42
寺岡様へ
大変丁寧なご回答、ありがとうございました。
梅雨時の建物着工予定をしていたので、寺岡様のご意見が大変参考になりました。
6月上旬ぐらいまでに田んぼの埋め立てをして、半年後ぐらいから着工する形にしたいと思います。
浄化槽の埋設工事についても、耐圧盤やその下の地盤補強も必要なことを初めて知りました。
ホームメーカーでは教えてもらえなかった詳しい説明を聞かせて頂けて、大変参考になりました。
着工する前に寺岡様にご相談が出来てよかったです。
ありがとうございました。
いななん
回答専門家
- 寺岡 孝
- ( 東京都 / 建築プロデューサー )
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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この回答の相談
現在、田んぼを農地転用した土地を埋め立てする段階です。
田んぼ⇒150坪、深さ2.5メートル(周囲との高低差)
フラット35Sの契約を一昨年9月に契約、今年の9月で契約が切れます… [続きを読む]
いななんさん (愛知県/31歳/女性)
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