対象:子供の教育・受験
大渕 ゆかり
英語ヘルプデスク
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母と娘の関係の難しさ
おれんじみかん 様
今頃になっての返信で失礼いたします。今年、6月からこちらの登録しました、大渕ゆかりと申します。
夫を含め数人の友人が、子供の頃には考えもしなかったのに大人になって母(父)との葛藤に気付いて苦しんだという経験があり、何か、お気持ちを和らげることが出来れば、と思いご連絡しました。
他人なら、ばっさりと関係を断てるでしょうが、実母です。時には憎くさえ思いながらも、まして
御病気のことを思えば放ってはおけない。でも、接触すればぶつかり、嫌な思いが残る。その繰り返しで、自己嫌悪まで感じて、さぞお辛いことと思います。
実母、或いは実父との間に問題があり、客観的に見て親の側の行動・言動に問題がある場合、
その親御さん自身の生育歴が辛いものであったことが多いようです。
特に、親を早くに亡くして、親戚の家を点々としたとか、家庭内暴力があったとか、ということです。
そのような中で育った人は自分自身が親になった時、「愛し方が解らない」のでしょう。
過剰に干渉したり、お金や物を与えることで愛情を示そうとしたり、或いは無関心でいたり
自分を愛することを過剰に要求したり、と。
生れてきた子は親を選べませんから、親の生育環境により歪みを生じた愛情から逃れることができません。
おっしゃるように、「自分もこういう親子関係になって負のスパイラルを作ってしまうんじゃないか。」と悩むことになりがちです。
そうは言っても、他の方が書いていらしたように、自分以外を変えることは難しいです。
そんな時、実母、或いは実父の育ってきた環境に思いをはせてみると、どうでしょうか?
知らないのであれば、静かに、思いやりをもって、そっと聞いてみる。(相手の心の傷なので)
話しだしたら、一切口をはさまずに、でも相槌はしっかりうって、真剣に聞いていることを相手に伝えてください。もし、聞けなければ、親戚の方に聞いてみるのも良いでしょう。
そして、一人でゆっくりとその育った時代背景も含めて想像してみてください。
そうすると、何かが、おれんじみかんさんの心の中で動き出すかも知れません。
大きな氷山に小さな亀裂が入るような。
この人(実母様)がこういう人であるのは、そんな経験をしてきたからなのだな、と思うことが出来たら、おれんじみかんさんの中に、可哀相だったんだな、とか、或いはある種のいとしさが生まれるかもしれません。許す気持ちが芽生えるかもしれません。
お母様は余命いくばくもないとのこと、存命でいらっしゃるうちに、おれんじみかんさんの心が
お母様の生きた人生を受け入れて許し、いとしく思うことが出来るように祈ります。
そしてそうすることが、「負のスパイラル」を招かず、打ち負かし乗り越えることに繋がると思います。
大丈夫です。きっとお出来になります。
それに、「反抗期」の息子(娘)に切れない親なんているでしょうか?(笑)
心理学の専門家ではない私の経験からの話で失礼いたしました。
穏やかな気持ちで、「生んでくれてありがとう」とお母様の最後を看取ることができますように。
大渕ゆかり
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離婚して息子を一人育てています。母親のことを、学生時代は、少し過保護(「毎晩電話してきてつながらないと大家さんや友人に電話しまくる」)(「長期休暇は必ず県外にかかわらず迎えに… [続きを読む]
おれんじみかんさん (京都府/39歳/女性)
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