対象:新築工事・施工
竹中健次
建築家
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建築床材料として
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20数年前に,杉の足場板を利用した30代の作品が紹介されました。それ以降杉材の木目のキレイ/素材の暖かさ/素材の風合い/地産地消などの理由で使われるようになりました。建材メーカーでも,既製品を販売するようになりました。
日本建築の歴史の中で,杉を床材として使用することはありませんでした。床に使うには、あまりに柔らかく/シロタアカタの色むら/水に弱い/高温多湿の日本では水に弱く水分を含むと割れやすい点などです。
地産地消/写真写りがいい,特に安い点などで設計者/建設会社に多用されているようですが。
建築の素材を理解してる方では,馬鹿にされて当然の材料です。
何か建築材料を理解していない設計者/工務店/大工を見ていると腹が立ちます。
ゆとり教育なのか,基礎を勉強せず耳障りの良さをうのみにする専門家が多いのにはヘキヘキしています。
床材としては,なら無垢材をお勧めします。国産・中国産・その他色々あります。森林で薬剤散布するお話は聞いたことが無いです。あるんでしたら勉強不足ですが?
評価・お礼
ばんべ さん
2012/10/10 07:33
非常に明快なご解答ありがとうございました。
私の近所の工務店、設計事務所の方にも、杉を床材として勧められる方は非常に多いです。中国産のなら材でお願いしたい旨を申し上げると、まずは反対され、杉のすばらしさを力説され、それでも意志を通そうとすると、満面に失望を表されます。実際、38ミリのうずくりの杉材で施工されたお宅を拝見すると、まあ、これでもいいかという気もして、自信がなくなっておりました。建築士さんの中には、建てていただく拙宅のことよりも、山の保護のことをより重視されている方もいらっしゃって、それは少々本質を外れていると思いつつも、反論する力もなくて‥。30ミリの杉材を使いますと、捨てばり(下地材)を使われないことも多く、湿気の点でも心配になっていたのです。
以降はどちらで建築をお願いするにせよ、より自信をもって話し合いに臨みたいと思います。どうもありがとうございました。
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この回答の相談
自宅の建て替えで工務店と話をしています。
元々は、傷がつきにくい点や色合いの好みから15ミリのナラを考えていましたが、工務店から強く30ミリの杉を勧められています。ナラは輸入品なので、薬剤が使わ… [続きを読む]
ばんべさん (愛知県/52歳/男性)
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