対象:独立開業
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後藤 義弘
社会保険労務士
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ご質問ありがとうございます
ネット上で海外から輸入した商品を販売すること自体、許認可など特別な手続きを必要とするものではなく、お話のような運営方法をとることも可能と思われます。
ただ扱われる商品が「お茶」という食品であることから、運営形態やネット上の販売の問題と言うよりはむしろ ''輸入届出'' と輸入される ''食品の安全性確保'' がより重要な課題と思われます。
ご質問が多岐に渡るため一般論の概略でのご回答にとどまりますが、[輸出] → [輸入] → [国内流通] と一連の流れで見ていきましょう。
まず「輸出」については、価格や販売ロット、リードタイムなど基本的な取引条件、デリバリー(飛行機?船?)とコスト負担の問題(FOB/CIF etc.)、決済条件(LC/送金 etc.)など、商品購入先と諸々の条件を詰めることになるかと思います。(なお、デリバリー関連については、仕入先が普段使っている業者があるはずなので、そこが手続きのイニシアティブをとってくれると思います)
そして問題は「輸入」側です。 guapaさんのように日本国内で輸入食品を販売するには、''検疫所(厚生労働省)への輸入届出'' が必須です。
各製品ごと原材料、包装材料、製造工程など細かい検査項目がもうけられており、これに合格し、日本の基準をクリアできるものでなければ輸入できません。 その際、製造元の各種データを添付資料として求められるため、購入元の製品情報収集が必要です。 (詳細は下記厚生労働省HPをご参照ください)
食品等の輸入届出の手続の流れ (厚生労働省HP)
食品衛生法に基づく輸入手続きについて (厚生労働省HP)
この届出義務と安全性の確保は ''食品衛生法'' に基くものですが、これ以外にも例えば、取り扱われるお茶について …
補足
… ダイエット効果などセールストーク的に「効能」をアピールしたりすると ''薬事法'' もからんでくるなど、周辺関連法規にもケアしなければなりません。
また「お茶」(葉)の輸入について知っておかなければならないのは、 ''関税がとても高い'' (CIF価格× ''17%'') ということです。 したがって販売価格の設定においては、現地での仕入価格、デリバリーコスト以外にもこの「関税」を頭に入れておかなければなりません。
いずれにしても輸入届出に関しては、まずは本国日本で商品の荷揚げを予定している港の検疫所に相談することが出発点になると思います。
そしてもうひとつ注意が必要なのは、トラブル時の責任問題です。 guapaさんが輸出(入)し、日本で販売した商品の利用により万一お客さんに健康被害が発生した場合など、「輸入者」であるguapaさんに責任が追求されます。 そこでPL保険制度への加入によるリスク回避が求められます。
中小企業PL保険制度 (日本商工会議所HP)
guapaさんのようなケースではおそらく保険の対象になるものと思われますが、保険会社によって対応が異なるケースも考えられるため、いくつか保険会社をあたってみてください。
最後に通関手続完了後国内でのネット上での販売についてですが、このあたりについては誌面の制約上下Q&Aをご参照いただければと思います。
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この回答の相談
私は今海外に住んでいます。
海外から日本に商品を発送し、日本にいる家族に間に入ってもらって在庫を管理してもらい、そこからお客様の手元に商品を送らせていただきたいと考えています。
… [続きを読む]
guapaさん (岡山県/31歳/女性)
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