対象:仕事・職場
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辻 良史
博士(体育科学)
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目標を「小目標化」することで解決できます
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sigma様
はじめまして、サイバー・ヨガ研究所の辻と申します。
このケースは、見通しが立たない状況下で起こる典型的な「無力感」の状態といえます。
オリンピックを目指すようなアスリートにも非常に多いケースです(バーンアウト症候群)。
最近の例ですと、去年の東日本大震災で被災されました方々も、震災後、半年間は「必ず復興してみせる!」といったポジティブな言葉を多く語られていました。
しかし、半年が過ぎ始めた頃、今度は徐々に、「もう無理かもしれない…」といったネガティブな言葉が増えていったことが現場の調査の結果明らかになっています。
これは、ストレスは、ストレスを跳ね除けられる時期(警告期)、ストレスと戦い拮抗している時期(抵抗期)、ストレスに潰され無力感に苛まれる時期(疲憊期)に分類され、
被災者の方々の場合ですと震災後、半年目がちょうど抵抗期から疲憊期への移行時期だったのだと思われます。
sigma様も今、この疲憊期に位置していると思われます。
見通しが立たないと人間は一気にやる気のエネルギー(ドーパミン)が枯渇していきます。
実際、スポーツ心理学の研究でもアスリートのパフォーマンスが一番発揮されるのは、中程度のハードル(目標)だそうです。
つまり、ハードルは低すぎても高すぎてもやる気が高まらないようです。
見通しがたたないということは、ハードルが高すぎて、結果何も手につかない状況だとお察しします。
ですので、この場合の脳科学的な対処法として、ハードルを低くする作業をお勧めします。
仕事の質を下げるという意味ではなく、見通しの立たない仕事を分解する作業(小目標化)です。
例えば、英語が話せるようにならないといけないとしたら、英語を話せるようになるという大目標を、
今日はとりあえず、英会話教室の資料を取り寄せるだけにするというようにとにかく小目標化して、
必ずその日、行動が起こせるレベルにまで小目標化していきます(実行自信度80%まで小目標化します)。
人間というものは面白い生き物で、些細なことでも目標が達成できるようになりますと脳の報酬系(A10神経)と呼ばれる回路が活性化しだし、それが大きなエネルギーへとつながっていきます(ドーパミンの分泌)。
ですので、脳の報酬系回路を活性化させるために仕事の内容を小目標化して、見通しの「見える化」に取り組んでみてください。 辻
評価・お礼
sigma さん
2012/07/18 19:25
辻様
回答ありがとうございます。
疲憊期という言葉にしっくり来るものを感じました。
思っていたよりもずっと仕事のハードルも高かった上に、
前任の不良債権もボロボロ出てくる中で、徐々に気力が無くなりました。
おっしゃるように色々と見通しが立ちません。
目の前の事を一個ずつ拾い起こして順序立てないとならなそうです。
辻 良史
2012/07/18 21:46
sigma様
こんばんは、サイバー・ヨガ研究所の辻です。
御返信ありがとうございます。
おそらく、期待されての専門的な部門への異動なのだと思います。
この小目標化技法以外に、週3回30分の家での有酸素運動もお勧めいたします。
有酸素運動による運動消費量が高い人ほど、うつになるリスクが低いというデータが実際に出ております。
分子レベルでの影響は不明ですが、気分の落ち込みや、うつへの改善には一定の効果が期待できると思われます。
テレビや音楽を聴きながらのステップマシーンやその場足踏みでも立派な有酸素運動になりますので、どうぞ一度お試しください。 辻
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この回答の相談
社内でも、専門的な部門の営業部に異動になりました。
当初はこれで力を付けられる、レベルアップ出来るという気持ちでした。
語学力が必要になるので、そういった学校にも通い始めました。
… [続きを読む]
sigmaさん (東京都/30歳/男性)
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