対象:新築工事・施工
竹中健次
建築家
-
問題はありません
- (
- 4.0
- )
はじめまして、竹中建築計画工房の竹中健次です。http://www.k-takenaka.com/
姉歯構造計算書偽造問題で、構造事務所の信用は地に落ちました。関東地域では、メーカーの信頼やTVCMの効果もあり、質問の内容がよく聞かれます。
私の友人が、貴殿のように中目黒でハウスメーカーの重量鉄骨3階建てを購入いたしました。メーカーがしっかりしているから安心して買ったと自慢げにいっておりました。ところが、3.11の時には棚は倒れてくるし立っておれなかったといいます。余震で壊れるかと思い夜寝られなかったと後日いっていました。
これが現実かと思います。
関東は広いので地域によって地盤は様々です。液状化の地域・津波の地域・関東ローム層・江戸期以降の埋め立て地などいろいろです。立川では活断層が取りざたされています。
地盤調査をしっかり行うことです。ボーリング調査です。地盤の摩擦係数等の確認も今では必修項目です。
調査をしっかり行い、信頼のできる設計事務所に依頼すれば問題はありません。
2007年の能登半島地震(マグニチュード6.9)では当事務所の設計監理したものはすべて無傷でした。
「中塚邸(七尾市)」http://www.k-takenaka.com/gallery/nakastuka.html
「山上邸(輪島市)」http://www.k-takenaka.com/gallery/yamagami.html
「桶本眼科(輪島市)」http://www.k-takenaka.com/gallery/okemoto.html
「ゆきわりそう(輪島市)」http://www.k-takenaka.com/gallery/yukiwarisou.html
「曽又写真館(輪島市)」写真はありません。
津波のある地域ですと、鉄筋コンクリートの建物をおすすめします。3.11の被害を見ていただいてもおわかりのように、津波被害では重量鉄骨の外壁はほとんど跡形もなく無くなっています。
評価・お礼
Tadamin さん
2012/07/07 10:31竹中様 貴重な実例を伴うご意見有難う御座いました。移転先は川沿いで土地分類図では「盛土地」でしたし、サウンディング試験でも瓦礫の存在が判りました。ご意見は参考にさせていただきたく思います。
竹中健次
2012/07/07 15:59
3階建てを建設する場合には,スウェーデン式サウンディング試験では確認申請は受け付けてもらえないです。表土から10m程度の地質調査です。土壌の摩擦係数も計算値が正確には出ないです。N値の推移を見極める検討を指示されます。瓦礫が出てきたと言うことは,大きな問題です。川沿いの場合には,石の層が浅いところにあったりします。地盤の水位が高い場合も想定されます。液状化の危険性も検討されます。
3階建ての鉄骨造の場合には構造チェックが必要になります。建物の構造チェックだけではなく地盤の構造チェックも入ります。
建物の構造も非常に大事ですが,地盤調査をもっとしっかりされるべきだと思います。
木造建築と違い,構造体(建物)の剛性を確保しながら免震工法を取り入れるのは,かなり経済的では無いと思います。テレビCMの免震と鉄骨造やRC造の免震はまったく異なる物と考えていただいた方がいいです。
(現在のポイント:2pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A