対象:子供の教育・受験
自分の世界を大切に
その後「脇見恐怖症」はよくなりましたか?
カナダの大学、アメリカの大学院で脳科学をもとにした発達・言語・教育心理学を勉強していますが、その病名には行きあたったことがありません。 周りと合わせることを「よし」とする日本人独特の現象でしょうか。
もう一度質問内容を読みなおしてみて気付いたことがあります。
1. 周りに人がいると勉強などに集中出来ないのはごく当たり前のことです。
特にTeenager の集中力は周りの人間により大きく影響を受けることが科学的にも証明されています。
しばらく集中したあと、人が話しかけたり、周りで音を立てたりする。
そしてその後また集中してもらう実験をしたところ、どの年齢層と比べても10代の集中力が戻ってくるのが一番時間がかかった。
約15分、もとの集中にもどるのに時間がかかったとのことです。
ですから、勉強や模試などで周りに人がいると集中出来ないのはまったく自然なことです。
夏休み、受験勉強に励む高校3年生などが、よく学校に行って友達と一緒に勉強すると聞きます。 「なぜわざわざ学校に行って勉強するの? 友達と一緒の方が集中出来るから? 集中出来ないでしょ、かえって?」と聞いたら、一番多い答えから順番に「友達に誘われただけ。」「学校の方が涼しいから。」「なんとなくひとりでは不安になるから。」でした。
涼しいのは、なるほどですが、他の理由はやはり周りと自分との比較が心理的に大きな要因を占めているのかなと感じます。
2. 日本のような典型的な集団主義の国では、周りと常に同調していないと不安になることが多いようです。 また、周りからの視線を感じるたびに(実は相手は意識して見ているわけではないことが多いですが)、社会の正直から自分がはずれたことを非難されているのではないかという不安が起こることもあるかも知れません。
一番いい解決方法。
周りを見るのを止めること。 簡単。
周りをつい見てしまうから、視線が気になったり、自分がどう見られているかを観察してしまったりするのだと思います。
電車で目のやり場に困るなら、本に読みふけるのも一法。
補足
私の相棒のカナダ人は休日には家の周りで愛猫の散歩をします。 リードをつけて。
近所の噂大好きの人たちと話したり、目を合わせたりするのが面倒くさいと、いつも本に目を落としながらの散歩です。 The Economist を読みふけり、犬ならぬ猫の散歩をするカナダ人。 周りから見たらどう思われているかわかりませんが、本人はどこ吹く風。 幸せな休日の日課です。
信号待ちの時には、人なんか見てないで空を見たらどうでしょう。 自然の広さが嬉しくなると思いますよ。
自分は自分。
人は人。
自分の世界に集中して、自信を持って、そしてそこから自分の気に入った外だけを眺めてみて下さい。
違う世界が見えてくるかも。
回答専門家
- 大澤 眞知子
- ( 英語講師 )
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A