対象:新築工事・施工
樅木 貞夫
建築家
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業務内容の確認できる契約となるのでしょうか?
ご質問の文面から推察いたしますに、
1:新築ですね?よってその建物に応じた資格をもった建築士による設計、確認申請、工事監理が必要になると考えられます。よって建築士(一級建築士、二級建築士、木造建築士)がこの工事に関わります。
2:このとき工務店が、設計監理業務も請け負うなら、建築士事務所登録をしていなければなりません。(ええ加減にやってる場合もありますが。)
3:設計施工一式で工務店に依頼されるようですが、設計監理契約はどうなっていますか?
質問者様と、工務店から紹介された建築士事務所との間での契約であろうと、工務店名の建築士事務所との間での契約であろうと(上記2)、しっかり設計、工事監理契約を結びましょう。(これもええ加減なケースがあります。)
4:設計監理契約を締結するとき、その事務所の所属建築士が重要事項説明をしなければなりません。この中でどういう業務を行うのかが明示されます。
5:この重要事項説明は契約前に行うのですが、はんこを横において、もう後戻りできない雰囲気のなかで説明をうけることもよくあるようです。できれば契約までに時間がある状態で納得のいく状態で、はんこ押してください。
さて、設計監理料のことですが、これは人件費+事務所経営の経費+特別経費+技術料です。・・・が現実は、技術料が無いケースが多い。近場で普通の物件なら交通費等の特別経費も無し。事務所経費は概ね25000円~15000円/人日程度でかかわる人により幅があります。
本来どのくらいの技術レベルのひとが、何時間かかるかで計算するものですが、わかりにくいので、簡易計算として工事費の何パーセントという言い方が一般的に使われます。
以上は予備知識ですが、
7%の金額でなにを行うかは、わかりません。外構、整地、浄化槽に設計手間が少ないとはいえ、設計しなくてよい、ほったらかしという訳には行かないし、一方工事費は安いけれど、設計に手間のかかる部分もあります。延べてならして、7%ということでしょうから、もし設計料をカットなさりたいのであれば、業務内容の明細を出してもらって、たとえば「CG作成は2回でいい。試案と最終。」とか「模型はいらん。」とか「電気図にこんなにかからんだろう。」とか、打合せすることになります。(そういう打合せのなかで理解が深まり、設計する側も、やるべきことはやらざるをえなくなります。)
補足
しかし、設計監理する立場から申し上げますと、基本設計して、デザインして、詳細図かいて、構造と設備を整合させ、工事監理を通じて意図通りのものを実現させるのに100日程度はかかるものとおもいます。ただ、その工事体制において、設計監理者がどの程度のエネルギーを投入してくれるかは分かりません。これは、完成物の比較検討が出来にくい、建築の、特に設計業務のかかえる問題ですが・・・。長い説明になりました。
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