牧野 俊浩
音楽家
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「声みがき術」をご指導している音楽家です
kokkantan様
始めまして、声みがき術というものを指導している歌い手です。
私の著作からの抜粋ですが、「エイトフォーの法則」というものをお教えします。
ご参考になさってください。
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ゆっくりと息を鼻から吸い込んでみてください。
その時、ポイントは鼻の奥で空気を吸うつもりになることです。
奥のほうの壁がヒンヤリするような感じ。
1:それではその感じで頭の中で、ゆっくりと4つ数えながら息をお腹に溜め込むように吸い込んでください。
本当は、息はお腹の中なんかに入りませんよ。
どんなに立派なお腹でも、そこには空気は入りませんよ。空気は肺にしか入りませんが、そのすぐ下にある横隔膜を押し下げる気持ちで息を吸えば、お腹が膨らんできます。
続いて頭の中で4つカウントしながら、お腹の息の上に新しい息を積み重ねてゆく気持ちで、胸にも空気を溜め込んでいってください。
この時注意するのは、胸があがらないように気をつけること。
もし上がっていると思ったら、それは胸に力がはいっている証拠です。
武蔵自然体のまま、肩の力を抜いたままこの動作を行ってください。
イメージは砂時計の砂が下に落ちるに従って、下の部分にピラミッドが作られてゆく感じです。
ここまででカウント8つが終了です。
つまり「エイト」が完了。
今8つのカウントを頭の中で数えましたが、そのスピードは、大体1カウント1秒が目安です。
そのスピード感で、砂のピラミッドがお腹に中に出来上がってゆくイメージをもってください。
では次に進みます。
3:同じ事を今度は両手をゆっくりと横に広げながら行います。
手のひらはやわらかに開いて、手の甲を上にしながら上昇させてゆきます。
カウント4で両手は肩の線と一直線になります。
カウント5から8までを頭の中で数えながら、その両手を伸ばしたまま頭上にもっていってください。
カウント8で両手の中指は頭上で軽く触れ合う形になります。
4:はい、そのままの姿勢で、息を止めたまま頭の中で4つ数えましょう!
息を止めている状態です。喉でとめているということではなく、引力と上昇力のバランスがうまく釣り合っているという感覚です。
喉の奥は開いたままにしておきます。
補足
5:今度は一気に息を吐き出すのではなく、汚れた息を、口をすぼめて音を出しながら、少しずつ長い時間をかけて吐き出してゆきます。
経験したところでは「シューッ」という音が吐き出すときの爽快感をもたらせてくれます。頭の中に先ずはカウント4つ。その間に胸のあたりの息をすべて捨て去ります。その間に両手は、上っていったのと逆の弧線を描きながら肩の位置まで戻してください。
6:さらに吐き続けて5・6・7・8と頭の中でカウントしながらお腹にたまっていると想定している息もすべて吐ききります。最後は「もうこれでおしまい!」という気合で一気に吐ききってください。ここまでが吐くときの「エイト」です。
7:体の中が空っぽになっている状態を味わいます。カウント4つの間、息は吸いません。
この状態が一番苦しいかもしれません。でもここは我慢のしどころですよ!
喉を詰めているより、開放していながらも息は吸わないという方法のほうが楽。
ここまでが「エイトフォーの法則」の1セットです。
1セット終わったら、自然な呼吸を2、3回してリセットして気持ちを整えてから、また1:から繰り返してゆきます。
計算上は8+4+8+4=24で整える呼吸ということですから、ゆくりやっても1分で2セットくらいはできますね。
ここまでの動作を、息を整えるための間をとりながら、4セットから6セットくらい繰り返してみてください。
これだけで、かなり、リフレッシュできます。
体内の拭き掃除のイメージも悪くないはずです。
実行する時間帯は朝でも夜でも構いません。
このトレーニングのポイントは、吐く息も深呼吸の一部であると認識することです。
というより、「息を捨てる」という感覚に集中してみてください。
多分最初の頃は1セットの最後の方で、「何もはいっていない身体」を保つときが苦しいでしょう。カウント4つが我慢できなければ、しかたありません。こっそり息を吸ってもいいでしょう。
是非試してみてください。文字数限界なので、ここまでで。
ご質問いただけば更にお応えできます。
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