「春眠暁を覚えず！」　気候の変化による眠気と思われます。

shaining　さん　（以下、「シャインさん」と呼ばせていただきます。）

　はじめまして。睡眠・心理カウンセラーの力田正明と申します。

◆この２週間くらい前から、日中に眠気がくるということですね。「どのくらいの頻度か？」「どのくらいの眠気の強さか？」にもよりますが、おそらく、２週間くらい前からということなので、冬から春への季節変化に、体内リズムがあわせられていない状態によるものかと思われます。


◆昔からのことわざで、

　　　「春眠暁を覚えず」

　　　　　　　　　　があります。
　
　このことわざは、８世紀の唐の詩人「孟浩然」の詩の一部です。


◆なぜ、このような現象が起こるのでしょうか？

　「外のリズム」に我々が１番影響を受けているものは、地球の自転リズムです。当然、冬から春に季節が変わることにより、日照時間の長さが変わってきますよね。夜の長い冬を終えて迎える春は、身体が活気付く季節です。

日照時間が長くなることは、暗くならないと分泌がすすまない睡眠ホルモン「メラトニン」にとって、分泌される時間帯が短くなります。（暗くなる時間が遅くなるので。）それは、活動時間が長くなることを意味します。しかも、外気温も上がるので、活動しやすくなります。

　しかし、我々の体内リズムという「内のリズム」は、環境の変化にすぐに対応できるものではなく、時差ぼけのような時期を乗り越えなければなりません。いずれは、「外のリズム」に同調できるのですが、その過渡期の期間が、シャインさんが眠気を発している時期にあたります。（それまでは時に日中に眠気がなかった。ということから。）

　◆私からの提案としては、

　もう少し、様子をみてください。あと２週間から１ヶ月（今年の気候変化は激しいので、「外のリズム」に同調するのに必要な期間が、例年よりも長くなる可能性があります。）様子を見てください。

　もし、それでも、日中の眠気が頻繁に起こるようでしたら、睡眠時無呼吸症候群を代表とする過眠症という睡眠障害を疑う可能性もでてきますが（そのときは、日本睡眠学会のＨＰに認定睡眠Ｄｒや医療施設が公開されていますので、通院できるところを選んでいただくことが確実です。）、この１ヶ月くらいの間に、日中の眠気が収まれば、それは季節変動による、一過性のものであると判断していただいければいいと思います。