対象:インプラント・歯科口腔外科
外傷性歯牙脱臼後の処置について
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こんにちは。つくばオーラルケアクリニックの飯田です。
レントゲンで明らかな根の損傷がなく、「一見してわかるほどのズレ」があるとのことですから、外傷による不完全脱臼=抜けかかった状態と考えられます。
この場合の処置には2つポイントがございます。まずは
1)根っこが周囲の骨と生着すること、
2)神経を取り除き、いわゆる「根の治療」=根管治療が適切に行われることです。
担当の先生からご説明があったように、歯自体の位置が間違いなくズレている場合は、ズレ具合にもよりますが、まず神経はダメであるとお考えください。歯の内部には根の先から神経や血管が入り込んでいるため、この部分がズレてしまうと血管などが切断され、歯髄(歯の神経)は死んでしまいます。歯髄が死んでいても、その後の根管治療がちゃんとなされれば、特に大きな支障はなく使えると思いますのでご安心くださいませ。
今後の治療についてですが、周囲の骨と根っこがくっついて固定されるまでに、通常は6週間程度は必要です。中の神経が死んでいると、早ければぶつけてから4週間程度で歯自体が暗い色に変色して参ります。中の神経が死んでいるかどうかの見極めは、「電気歯髄診」と言って、弱い電流を流してピリピリ感じるかどうかで判断しますが、ぶつけた直後は神経が生きていても反応が鈍くなっておりますので、歯の修復が開始できる、6週間後=固定が済んだ時点で判断するのではないでしょうか?
ご心配お察し申し上げます。お大事になさいませ。
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評価・お礼
まつ子 さん
2012/04/04 16:40
回答ありがとうございました。なかなかあきらめがつきませんが、時間をかけて納得していくしかなさそうですね。神経がダメな場合、変色が始まるとのことですが、変色が始まっても、最終的には電極の見極めを行うのでしょうか。逆に言うなら、変色していても神経が残っている場合がある可能性があるということなのでしょうか。
あきらめが悪く、どうしても可能性にすがりたい思いです。素早い回答ありがとうございました。
回答専門家
- 飯田 裕
- ( 茨城県 / 歯科医師 )
- つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
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