対象:投資相談
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資産の分散保全について
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qwer789様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問の件、日本国内の金融機関は、一般的に為替手数料が高い傾向があるので、もし記載のプランを実行される場合は、A案でよいのではないでしょうか。
なお、手数料は、金融機関ごとに異なりますので、細かく調べながら進めてみてください。
あと、気になったのは、増やすよりも減らさない運用を考え、海外に資産を移転させるという点です。
インフレ、デノミから国内預金凍結までの有事を想定されているようですが、海外の口座は、日本の金融庁の監督下にあるわけではないので、その部分のリスクはあります。
本当に最悪のシナリオという意味では、戦争から通信・交通手段が途絶え、国交断絶→すべてのお金が戻らないという有事もあります。
万一の際は、すべて自己責任として処理されますし、国民感情を考えれば、税金による救済も難しいでしょう。
個人的な予想という意味でいえば、円高・デフレの状態から、突如として、預金封鎖にまで至る事態は、考えにくいと思っています。
ありえるとすれば、まず先に、円安・インフレに向かうはずです。
なので、家計のホームドクターの立場としては、あくまで国内にとどまり、国内の金融機関を使って、海外投資を行うことが、資産の保全につながると考えています。
通貨分散については、なるべく流動性の高いメジャー通貨(米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド、スイスフラン、カナダドル)を中心に構成するのがよいと思います。
比率については、個別の状況やお考えにより、アドバイスが異なります。
以上、ご参考になれば幸いです。
評価・お礼
qwer789 さん
2012/03/12 18:56
森本様、ありがとうございます。広い視野でご回答いただき、感謝申し上げます。
そうですね。リスクをよく考えれば、すぐに海外口座というのは再考すべきかもしれません。
森本様のおっしゃるのは、「ある程度までは、国内の証券会社等で外貨投資を行い、雲行きが怪しくなったら、どこかへ退避を考える」ということでしょうか。素人考えですが、有事には規制がかかったりしてそれだけの時間的余裕がないような気もします。それとも証券会社に預けたお金には規制はかからないのでしょうか。
要は安定した国?数カ国に口座を設け、それぞれで運用するのがいいということでしょうか?話題が逸れてすいません。
森本 直人
2012/03/12 20:25
qwer789様、コメントありがとうございます。
預金封鎖というのは、政府がまさに破たん寸前という状態にならなければ、起こり得ないことなので、個人的な感想として、今からその対策で、海外の口座に資金を避難させるというのは、飛躍し過ぎな感じがしています。
日本の場合であれば、そうなる前に、まず大幅な増税や年金カットが行われるでしょう。
海外の投資家は、日本にはまだその余地があるとみて、円を買っているフシがあります。
ちなみに、国内の証券会社は、投資家から預かった資産(有価証券やお金)について、分別管理が義務付けられています。
仮に証券会社が破たんしても、有価証券の時価ベースで、資産は保全されます。
「分別管理」は、重要なキーワードなので、銀行預金との違いなど、一度よく調べてみてください。
ご参考です。
回答専門家
- 森本 直人
- ( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
- 森本FP事務所 代表
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この回答の相談
資産の保全を考え、5000万円ほどの金融資産をいくつかの通貨に分け、海外に移転しようと思っています。
課税逃れをするような気はありませんが、インフレ、デノミから国内預金凍結までの有事を想定し、増… [続きを読む]
qwer789さん (北海道/49歳/男性)
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