本当の意味での安定とは

ＪＯＨＮＮＹさん、はじめまして。清水健太郎と申します。
特殊メイクの勉強を専門学校でされているのですね。質問を拝見し、ＪＯＨＮＮＹさんがご自分の進路の選択の中で「好きなことをしたい」というお気持ちと「安定を選べば親も安心する」というお気持ちで揺れている様子が伝わってきます。

確かに特殊メイクという職業は数ある職業の中で安定感という意味では難しい分野なのかもしれません。そこでＪＯＨＮＮＹさんに考えていただきたい点が２つあります。

１つ目は真の安定とはどういうことか？ということです。例えば、お誘いを受けている老人ホームで働くことが本当に安定につながるでしょうか？確かに毎月月給という形で給料がもらえるのですから安定しているといえばそうかもしれません。ＪＯＨＮＮＹさんが安定と共に本当にやりたいと思えるのなら、その選択肢もあるのでしょう。最近「安定を求めて公務員を希望します」という方が増えています。しかし公務員になることが本当に安定を手に入れることにつながるでしょうか？私にはそうは思えません。消費税ＵＰが叫ばれる中、公務員の給料、さらには公務員のリストラさえ今後はあるかもしれません。安定と同時にやりがいも考えるべきだと私は思うのです。

２つ目は、誰のための職業選択か、ということです。もちろん、就職することで親御さんを安心させたいというお気持ちもあることでしょう。そのことを否定する気持ちはありません。しかし大切なのはＪＯＨＮＮＹさん自身が最初は辛くてもやりがいを感じ、納得のゆく選択をすることなのではないでしょうか？親御さんが本当に願っているのはＪＯＨＮＮＹさんがイキイキと働く姿かもしれませんね。

何かを選択することは何かを捨てることでもあるので、決めきれない思い、ＪＯＨＮＹＹさんご自身が良いと思っていても踏み切れないこともあると思います。しかし後になって後悔しない選択をしていただきたいと思います。お友達のおっしゃるように「まだ二十歳」だと私も思います。わかっていらっしゃるように、その道ですぐに成功しようなどと思わずに地道な努力を続けてやっとたどり着く夢もあるのではないですか？辛くてもなりたい自分を描ける道であればきっと乗り切れると思います。