分配金について

banira様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

毎月分配型の投資信託をお持ちなのですね。

まず、基本的な解説として、投資信託の分配金には、普通分配金と特別分配金があります。

明細を見れば、その旨記載があるのでお気付きかと思います。

普通分配金は、利益の上乗せ部分からの支払いなので、ある意味では、合理的なのですが、問題は、特別分配金です。

特別分配金は、含み益が出ていないのに、支払いをするため、元本の払い戻しという位置づけになります。

儲けが出ていないので、特別分配金には、課税もされません。

購入時に手数料を払って、資金を預けたのに、そのまま元本が戻ってきてしまうという、何とも馬鹿馬鹿しい話なのです。

しかも、運用が悪化しているところで、元本部分を受取ってしまえば、益々、運用が悪化していくのは、当然です。

毎月分配型の投資信託を打ち出の小づちのように勘違いされている方も、多いのですが、現実は、元本を取り崩しているのです。

どこからともなく、お金が湧き出してくるわけではありません。

「元本を取り崩している」

それでも、仕組みはよく分からないけれど、分配金がどんどん振り込まれてくるのは、単純に嬉しいという方も多いので、金融機関は、販売に積極的です。

もっとも、金融機関は、手数料を最大化させることも、お仕事のひとつですから、ある意味では、合理的な販売方針です。

そこで、大切なのは、投資家ひとりひとりが、賢くなることです。

投資家ひとりひとりが、賢明になって、効率のよい運用方法を選択するようになれば、金融機関の販売方針にも変化が生まれるでしょう。

ちなみに、最近は、特定の金融機関との雇用関係のないフリー（独立系）のFPも少数派ながら活動しております。

生活者側のアドバイスを受けるために、多少の相談料は掛かりますが、一度、資産運用相談に対応しているＦＰを探して、しっかりとした計画を練ってみるのもよいと思います。

もちろん、私でよければ、いつでも承ります。

この先１０年、１５年持ち続けるというスタンスであれば、もっと適切な運用方法があるかもしれません。

以上、ご参考にしていただけると幸いです。