対象:住宅設計・構造
断熱材の選択について
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横浜の設計事務所です。
断熱材に関してはたびたびご質問があるようなので、以前書いたものですが選択の仕方を書きます。
断熱材の設計をする時には、以下の手順で考えます。
1 省エネ等級をどれにするか?
旧省エネ基準 ≒ 等級2
新省エネ基準 ≒ 等級3
次世代省エネ基準 ≒ 等級4
こんな感じのランク分けになります。下にいくほど断熱性能は良くなります。
どの程度体感して違うかは調べてみてください。私は常に等級4で設計します。
2 建築する地域はどこか
地域によって、I~Vまで分かれます。神奈川はIV地域です。
3 断熱材の種類とそれに対応する厚みを選択する。(家の部位によっても違う)
断熱材の種類によって、厚みや施工方法の注意点が変わります。「施工方法」を誤ると
躯体内結露の原因となります。
例えば、等級4の早見表はこれを見てください。IV地域の場合の断熱材ごとの厚みがこれで
わかります。(部位によって厚みも違う)
http://www.flat35.com/files/100010596.pdf
断熱にはきちんとした設計が必要です。どの程度の断熱性能とどんな断熱材(種類ごとに特徴がある)
にするかをきちんと設計者と相談してください。
また、断熱材の種類によって施工方法がかわります。結露防止上必要な施工もよく聞いてください。
< あーす・わーくす http://office-ew.com >
評価・お礼
くしろ さん
2011/12/09 15:38
お礼が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
業者さんは、建売を主としていて(今回は建築条件付きのフリープランですが)、
この分野があまり得意ではなさそうです。
教えて頂いた順序は逆になってしまうのですが、やはり予算がかけられないというところから、私たちの予算で叶う範囲でどのくらい可能か、というところで話を聞いてみました。
補足に追記しますので、宜しければまだご回答頂けましたら有難いです。
小松原 敬
2011/12/09 17:16
高性能グラスウール14kというのはありませんので16kだと思います。
高性能16Kの場合はC種になります。
性能としては下からA1,A2,B,C,D,E,Fの順番で性能が上がります。
C種でIV地域で必要な厚みは(等級3は気密施工以外の場合)
等級3 等級4
天井 : 75mm 160mm
壁 : 50mm 90mm
床 : 30mm 65mm (E種)
になります。天井と壁のバランスがちょっと悪いようですね。
ただ等級3はクリアしてるようです。
床はポリスチレンフォーム3種でしたらE種です。
通常の床下は、「その他の部分」で「外気に接する部分」は
ビルトイン駐車場のような場所の上の2階の床になります。
その場合はもっと厚くなります。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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