対象:新築工事・施工
吉田 武志
建築家
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多少の壁紙の隙間は気にしないほうが良いと思います。
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栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームを行う工務店 ヨシダクラフトを経営しています。
吉田と申します。よろしくお願いします。
知識不足なのか、胴巾木というのが初めて聞く言葉です。
吹抜け等の大きな面積の壁の場合に、床と天井の途中の壁に水平に木材を廻して、その木材によって壁紙の面積を小さくして、壁紙の収縮による隙間を緩和するものなのでしょうか。そうしたほうが、壁紙の隙間は目立たないのだと思います。その施工者さんは、以前お客さんとの間で隙間のトラブルがあり、そのような木材を入れるようになったのかもしれません。きちんとした業者さんなのだと思います。
私のところは、吹抜けを造る場合もそのような木材を入れていませんし、入れている会社は少ないと思います。
弊社では、計画の早い時期に施工したお宅やショールームを、お客さんになる方に見学して頂き、経年したときの壁紙や無垢材の様子も見て頂くようにしています。必ず多少の隙間は開きますから。それも確認してもらうわけです。
新築時の壁紙は、ルナファーザーhttp://www.yoshidacraft.net/material-runafather.htmlという紙の塗装下地用壁紙で、水性塗料を塗って仕上げることが多いです。壁紙のつなぎ目等で、髪の毛ほどの隙間が開いても、そんなに気になりません。ビニールクロスよりも、しっとりとした質感が気にならなくさせているのかもしれません。
また、窓枠、建具枠、巾木は無垢材を使っていますから、乾燥収縮して、壁紙との隙間は開きます。コークボンド等で補修しても、また開いてしまうことが多いです。多少の隙間は開いていても私はおかしくないと思っていますから、同じ感覚の方にお客さんなになってもらいたいと考えています。
ある程度の価値観の一致がないと、その隙間がもとで、トラブルになってしまうからです。ショールームは経年変化を確認してもらう為に造ったという一面もあります。ショールームを造った後は、完成後の経年変化による問い合わせは、殆どなくなりました。
造り手側もお客様に「補償」と言われると、胴巾木のような安全策を提案せざるを得ないのかもしれません。
壁紙は、多少の隙間は開くものですから、あまり気にしないで生活してみてはいかがでしょうか? 胴巾木は必要ない気がしますので業者さんと話し合ってみてはいかがでしょうか?
写真は弊社施工の吹抜です。
補足
・美観を損なわずにできる対策(他の方法)はないか→わかりません。
・裂けはどれくらいの年数、頻度で出るものなのか→様々だが、完成した後から3年程度
・壁紙の裂けは一般的にどの位の期間補償されるのか→1~2年だと思う。
評価・お礼
お楽しみがかり さん
2011/11/21 14:26
お礼が大変遅くなり、失礼いたしました。
やはり、あまり一般的なものではないのですね…
裂け、という表現と、隙間というのでは、だいぶんイメージが変わる気がします。検索もしてみたのですが、それらしき裂けの画像も見つからず、実際どこまで許容できるのか、気にならないのかが想像がつかない状態です。
でも、吉田さんの会社のようにショールームで体感できたり、隙間もそうおかしくはないよ、と言っていただけたのならば、うまく受け止めていけたのかな、と思います。
私自身としては、やはり、胴巾木は避けたい思いが強いので、もう一度、よくお尋ねをしてみます。丁寧なアドバイスをいただき、ありがとうございました。
吉田 武志
2011/11/22 08:00
評価ありがとうございます。
クロスの隙間は見た目だけの問題ですから
あまり気にしないほうが良いとおもいます。
正直にお話すると、弊社のショールームは、
お客さんと、もめたことが原因で造りました。
http://www.yoshidacraft.net/showroom-interior.html
住まい手と造り手。他人同士が共通の感覚を持つというのは難しいもの。
だから普段使う材料でショールームを造り、
デメリット部分もイメージの共有をする必要がありました。
いくら口頭で説明しても理解してもらうことが、難しいことが多かったからです。
ショールームがあってもイメージの共有が難しいことは多いです。
建築は毎回違う住まいを造ることになるので、難しいといつも感じています。
上手くいくといいですね。
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この回答の相談
在来工法、長期優良で自宅新築中です。
リビング階段で2階にあがったところに、6畳ほどのファミリースペース(天井高3.2mほど)を設けています。
工務店より、… [続きを読む]
お楽しみがかりさん (大阪府/46歳/男性)
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