対象:住宅設計・構造
中舎 重之
建築家
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基礎について
基礎を選定するには、最初にお客様の希望する建物の条件と地盤の調査のデータが必要です。希望する建物とは構造で言うと木造なのか、鉄骨造か鉄筋コンクリート造かです。規模的には平屋、2階建て、3階建てが住宅では一般的です。木造で平屋の建物ならば、地盤の条件は緩くなります。木造2階建てならば地盤の条件は少し厳しいものになります。厳しいと言うのは地盤が固くて強ければOKです。それが地盤が軟弱で支持地盤が浅ければ「深い基礎」か表層改良になります。支持地盤が5~6mの深さならば柱状改良が良いでしょう。ただし地下水位が深い事が条件です。支持地盤が6m以上の深さならば杭基礎になります。杭は回転式貫入鋼管杭になると思います。中間層が砂質土で地下水位が高い液状化タイプにも適応します。中間層が粘性土で換算N値3前後の圧密沈下が心配な場所でもOKです。要は地盤の条件により、基礎の選択は多様でなくては成りません。それと地盤のデータを正確に読みきる熟練した建築士を見つけ出すのがお客様の重要な仕事になるでしょう。
以上です。 2014.5.16 中舎重之
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この回答の相談
基礎と地盤改良についてなのですが
杭基礎と言う物と地盤改良によって杭を埋める
と言う事は全く別の意味でしょうか?
また、杭基礎は一般的な住宅家庭には利用されるような物なのでしょうか?
ベタ基礎、布基礎は良く聞きますが一般的な2階建てや平屋で
杭基礎?と言う疑問です
どうぞよろしくお願いします
DLHさん (東京都/40歳/男性)
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