対象:投資相談
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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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金は価格変動の激しいリスク商品です
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sub_gp02 様
ご質問有難うございます、オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
金への投資をお考えの由、金は価格変動の大きなリスク商品ですので、経済動向次第で元本割れもありうる投資先とお考えください。
ちなみに、ロンドン金価格(ドル/トロイオンス)5年次推移を載せます。
見て解る通り、過去1980年の最高値は850ドルでそのご25年間は400ドル近辺で横ばいでした。ここ5年を見ると急激な価格上昇ですが、1975年~1980年に掛けてもブームで同様な上昇トレンドでした。また当該年度の最高値850ドルと最低値474ドルの差は376ドルもあり変動幅は株式よりも大きいと言えます。また、2010年も最高値は1,426ドル、最低値は1,052.25で価格の幅は373.75ドルです。このように金は価格変動のあるリスク商品です。また、為替の影響で、円換算の金価格は1980年最高値は約193,655円で、2010年の最高値約126,614円ですので、最高値を超えていません。
★1980年から2010年までの30年間の米国のインフレ率が仮に3%で推移したとすると、
2.42倍に為りますので、1980年の850ドルは2010年には約2,057ドルに為っていますから、この面では金はインフレには強そうに見えますが、1980~2000年で算出すればインフレ率に弱い商品と為ってしまいます。
また、金はそれを保有するだけではリターンを生みません。商品としての価格の上昇・下落を読んで取引する投機になります。
従いまして、
1.金を持つということは、通貨の一種と考えて、円、ドル、ユーロ、金、及び豪ドル、カナダドル等も含んだ通貨分散を外貨MMFでお考えになる。
2.国内外の株式と債券に分散投資。
3.資産の棄損を恐れるならば、円での定期預金(デフレ時の実質金利を考慮すると1000万円まではリスクフリーです)と個人向け国債(10年変動は、インフレにある程度対応する商品です)に資産を残したのちに、リスク許容度に対応した額を海外に投資されるようお勧めします。
補足
宜しければ資産配分(アセットアロケーション)のご相談に与ります
文責
ファイナンシャル・プランナー
&投資アドバイザー 吉 野 充 巨
『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』
評価・お礼
sub_gp02 さん
2011/09/26 20:23
吉野様へ
御多忙の折にも関わらず,ご回答を頂き誠にありがとうございます.
長い目で見ると金投資そのものも決してインフレ率に強い商品とは限らないという点,勉強不足でありました.
また,資産の毀損を防ぐことを主目的に置くならば日本国債も充分に検討に値しそうですね.
いずれにせよ金1局ではなく,分散投資が最大の安全となりそうということで,もう少し配分も考えて
しっかり検討してみたいと思います.
ご回答いただき誠にありがとうございました.
吉野 充巨
2011/09/26 20:39
sub_gp02 様
投資アドバイザーの吉野です。
高評点と評価のお言葉を頂きお礼申し上げます。
少しでもお役に立てましたこと、回答者としての喜びです。
資産運用をお考えの際には、
1.生活準備金を十分に取る(支払金額の6か月~2年未満)。
2.ご自身のリスク許容度に合わせ、損失許容額設定する。
3.2.に合わせた資産配分(分散はできるだけ多く)を方針として決定する。
4.資産運用期間は、10年を単位とし、期間は100歳-ご自身のお歳で考える
5.「売り手の利益は買い手のコスト」です。投資のコストは運用の成果を決定します。
をお勧めいたします。
(現在のポイント:5pt)
この回答の相談
お知恵を拝借できればと存じます.宜しくお願い申し上げます.
現在,資産運用を考えており,現金貯金の一部を「金」に投資しようと考えております.
(年齢や資産状況はまとめて補足に追記させ… [続きを読む]
sub_gp02さん (千葉県/29歳/男性)
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