対象:新築工事・施工
求める必要性を話しあっては
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横浜の設計事務所です。私も構造にはこだわりますが、ある程度以上は
施主さんのこだわりとの整合性も大事です。
その工務店さんと一つ一つ、そうした理由と効果と求めるものを話しあっては
いかがでしょうか。
具体的な所を解説すると
・筋交いとダイライトの併用
耐震性能の等級を上げるには必要になるかと思います。耐震等級について聞いて
見てください。ちなみにダイライトは、耐火性能が高く腐らない反面、割れやすい
釘の保持力が小さいなどの弱点もあります。
・2階の床の構造
通常、24mm合板をネダレスで貼れば充分です。その場合は火打もいりません。
根太が入っている場合は、床梁に直接貼れてないので火打はいります。
どちらの工法か聞いて下さい。
ALC板は遮音の為じゃないでしょうか。その上の12mm合板はフローリングの下地
ということでしょうか。その場合はそれだけの遮音が必要か判断してください。
・床下換気
通気口と基礎パッキンは換気の為でしたらどちらかで充分です。
・通し柱
在来工法で他が4寸でしたら通し柱も4寸で充分のはずです。柱の垂直荷重の
耐力は十二分にあります。通し柱は断面欠損が問題になりますが、4寸あれば
通常の場所は問題ないです。12本というのも多いですね。
耐久力は構造材の太さよりいかに雨漏りさせないかが大事です。
きちんと考えた構造なのか、単にあるものをすべて詰め込んだだけなのか。
そこを聞きながら、内装や設備のスペックとの兼ね合いを話しあってください。
補足
柱は太ければ良いというものではなく、地震力を壁で防ぐ在来工法においては120角の
大きさがあれば充分です。逆に、壁にあまり頼らない伝統構法でしたら150角でも
不十分です。
土台が120角で柱が150角だと、はみ出る部分の納まりが面倒になるのでそこでも
手間がかかります。上手に処理しないと耐力に問題をおこす場合もあります。
全体の構造的なシステムのポリシーが重要ですね。
評価・お礼
ばんべ さん
2011/08/27 16:03
詳しいご回答ありがとうございました。
床のALCはおっしゃる通り遮音のためです。いらなければ外すが、階下がうるさくなると言われました。床のパネルは根太を一部かきとって嵌め込むそうですが、それで意味があるのかどうか疑問に思っておりました。換気はパッキンだけでは不十分でだから、夏だけ通風口をあけて、冬はしめてほしいそうです。(同社の別の社員は通風口は必要ないと矛盾することを言っておりました。)通し柱は柱を土台に「落とし込む」方法をとるから問題ないと言われました。いずれにせよ、この工務店さんを利用するかどうか一から考え直してみます。
ご意見、ありがとうございました。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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この回答の相談
在来軸組で40坪二階建の家を計画しています。
工務店さんで見積もりをとったのですが、素人目に、これ、必要だろうか?と思う点が幾つかありました。
具体的には、筋交いとダイライトの併用(ダイラ… [続きを読む]
ばんべさん (愛知県/51歳/男性)
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