まずは、埋伏している位置を確認すること

お子様の歯並び、ご心配ですね。

上顎の犬歯が埋伏しているとのことですが、上顎骨は海面骨（スポンジのようにすかすかしている骨）で軟らかいので、邪魔する物があればそれを避けるようにして歯が出て来るのが普通です。ですから、多くの場合、歯が並ぶ隙間がない人は、八重歯になって犬歯が外側からはえてきます。

しかし、3番が丁度2番と4番の間にピッタリはまり込んだ状態になった時、希にご心配のように2番の歯根を吸収してしまう場合があります。

少しでも外側、あるいは内側にずれていれば心配はありませんが、これは一般的なレントゲンで確認することはできません。

そこで、まずCTを撮影し、埋伏している3番の位置を確認する事が大切です。

その結果、

１：３番の位置が少しでもずれていればそのまま経過を観察します。
そして、右上の３番が出てきても、まだ出てこないようであれば外科的に開窓して牽引します。

２：３番が二番の歯根に丁度あたっている場合には、すぐに開窓牽引を行います。

以上のような治療方針が考えられますが、いずれにしても現在通院中の矯正歯科の先生とよくご相談の上、治療を進められるのが良いと思います。



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