資産としてのマンションの価値は、20年で半値以下に・・・

三木ハウスプランの三木と申します。mermaidlove さんのご質問にお答えします。

結論から言って購入されるマンションの資産価値は、mermaidlove さんが期待されるよりは低くなってしまいそうです。

持家が資産形成に役立ったのは過去の時代、経済が成長し、土地の価格が右肩上がりで上昇を続けた頃の話です。今は経済が停滞し、土地価格も下がり続けています。人口が減少するのに対し、ご主人が仰る通りマンションは過剰供給の状態です。きびしい人は、マンションは買った瞬間から値段が下がり続け、20年後には半値以下になると言います。

加えて、この度の震災と原子炉事故による影響で、経済の先行き見通しがきかなくなってしまいました。このような困難の時代には、なおさらマンション購入はメリットがないばかりか、リスクを伴うものになると私は思います。マンション購入により経済的な自由が失われます。毎月の住宅ローンの支払いの他に管理費と修繕積立金の支払いが固定化され、設備のメンテナンス、固定資産税の負担等が重荷になります。

マンションを買った人で、住まなくなったら売却するか賃貸すればよい、というふうに漠然と考えていた人の殆どは最後に損をしています。損をしても、これまでの時代は何かで穴埋めができて大きな痛手にはならなかったのです。しかし今後はできるだけ不動産で損をすることは避けていただきたいと思います。

mermaidlove さんがマンション購入を検討されたのが、お子さんの面倒をみてもらいたいという目的からであればご主人の実家近くに賃借されることをお奨めします。あるいは将来的な義御両親の介護が目的ということであるなら、はじめから御両親宅に同居されるという選択もありではないかと思うのですが…。もし将来に賃貸経営を考えられるのなら、そこで計画的に資金を蓄えることができて、かなり有利です。

以上の私の考えは、mermaidlove さんの期待される回答にはなれなかったかも知れません。どうか他の回答者の意見も参考になさって、よくご検討下さい。