対象:住宅設計・構造
宮原 輝夫
建築家
10
逆転の発想で、マイナスもプラス
ちょっと遅くなりましたが、参考になればと思い回答いたします。
間口5.2m×奥行き18.8m、敷地としてとても魅力的なプロポーションだと思います。
私たち建築家が設計する際に考える良い土地と、不動産業者(一般の方も)が考える良い土地、実はかなりの違いとがあると感じています。あんころ1さんの土地も手ごろな値付けがされている理由は、不動産業者に売り辛い土地だと判断されたからでしょう。
ご心配されている各部屋を明るくする事は、中庭(光庭)、吹抜け、トップライト、等々を組み合わせることでとても簡単に解決出来ます。それよりも、その光や空間をあんころ1さんにとって、どの様に魅力的なものとするか、それが重要です。
さて、私がご依頼を受けたとすると、
ご家族の構成や、ご要望によっても違うと思いますが、先ずは、奥行き18.8mをどう活用するか考えると思います。ちなみに、この距離はちょうど野球のバッテリー間と同じくらいで、8畳のお部屋の長さの、なんと5倍なのです。なかなか手に入れる事が出来ない、とても個性的で素敵な空間が出来る可能性があります。
敷地の状況から明るい部屋を実現する為に、中庭や、吹抜といった部屋でない場所をつくること(マイナス)で、逆にとても贅沢で、特別な空間を得ることが出来る(プラス)のです。
一つのアイデアとして、
1. 細長い敷地を利用して、家の中で長い距離を見通せるように間取りをつくる。
2. 1を実現する為、ガラスや引戸等を用いて部屋やスペースを分ける
3. 部屋間に中庭や吹き抜け(上部トップライト等)を配置したり、シースルーの階段を配置して光を各部屋に届ける
4. 部分的にバルコニー等を配置して、内部と外部を楽しめるようにする接続する。
5. 中庭を利用して、家の中に離れを作りだし、茶室や大浴場をつくる。
6. とてもとても大きな(奥行き18m)ワンルームをつくり、必要に応じてカーテンや、家具で仕切る。
(特に、お子さんが小さな時はお勧めですよ。)
などなど、奥行きがあるからこそ出来る事が沢山あります。
参考までに私が設計した、奥行き15mの家の写真を貼っておきます。
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