対象:子供の教育・受験
岡松 高史
家庭教師
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プロか学生かではなく、何を期待するかで。
プロの家庭教師と学生の家庭教師を比較する前に、プロの家庭教師とはどういう人を指すのかをはっきりさせましょう。
一般的な家庭教師センターでは、家庭教師の種類をプロと学生の二つのグループにに分けているようです。この分け方だと、プロには、学生以外、家庭教師のみで生計を立てている人も、会社員や主婦で夜間や週末に家庭教師をしている人も、定年退職した元教員で自分のキャリアを生かしたいという人も、さまざまな人がふくまれてしまいます。したがって、学生とプロとどう違うか、さらにどちらが良いかの比較は、単純にはできないということになります。
私自身がプロとして認めるのは、次の二つの点で「先が見える人」です。
まず、指導を依頼した教材(塾・予備校のテキストや問題集)の中から、志望校の入試に照らして、必要なものと不必要なものの選別ができるという、「入試本番」という「先」が見える人。
次に、今、指導している単元が、次にどのような学習内容に発展していくものなのか、あるいは、そこで完結するものなのかを見極められるという、お子さんが学習を進めていく「先」、つまり「その教科の体系」が見えている人。
この2点を挙げたのは、家庭教師を依頼される動機としては、苦手教科をなんとかしてほしいというというのが、一般的だと考えるからです。その場合は、内容を理解させることは当然のこととして、お子さんの負担を減らしてあげることで、これだけなら何とかなる、やってみようという意欲を持たせることが必要になります。もちろん、ただ負担を減らせばよいのではなく、「目標」や「その先」を見据えて、減らしてよいものと、たとえ苦手でもなんとか克服する(させる)必要のあるものとを判断しなくてはならないのは言うまでもありません。
そこで提案ですが、プロか学生かという相手の身分や立場で決めるのではなく、家庭教師に何を期待するのか(質問に答えるだけでよいのか、それとも上記のような指導を望むのかなど)を、まずご自身(とお子さん)ではっきり決め、その期待に応えてくれる(くれそうな)人に依頼してはどうでしょう(その結果が、たまたま学生であったり、いわゆるプロであったりということになります)。面倒に感じるかもしれませんが、選択に失敗したら、時間もお金もむだになってしまいますから。下の「補足」に確認の仕方の一例を挙げておきます。
補足
家庭教師の場合は、お子さんとの相性善し悪しが、集団指導の場合以上に、学習・指導効果を左右する大きなポイントになります。極端な例ですが、入試という「先」が見えず、「教科の体系」を把握しておらず、解説も拙い家庭教師だとしても、その指導を受けたお子さんが「この先生に褒められたい。認められたい」と思ってがんばり、成績が上がったのなら結果オーライということになります(もちろん、この向上は指導の賜ではなく、あくまでもお子さんの個人的な努力によるものなのですが)。
まずは、試してみてはいかがですか。知り合いの学生さんなら「続けるかどうかは様子を見てから決める」と先に言っておくのです。家庭教師センターなら、家庭教師の変更のシステムを事前に調べてから、連絡すればよいでしょう(営業からの電話攻勢があるかもしれませんが)。
そして、子どもさんが指導を受けている場に同席します(同席を断ってきたら、その時点でアウトです。その程度の注文が聞いてもらえないとなると、その後何も口出しできなくなりますから)。
「説明の善し悪し」や「質問に的確に答えられるかどうか」については横で聞いていればわかりますし(「解説や答えの正否」を保護者の方が判断する必要はありません。お子さんと同じ立場で聞き、もし理解できなければ子どもだって理解できないだろうと判定すればよいのです)、「相性の善し悪し」もお子さんの態度などから判断できると思います(もちろん、指導後にお子さんの意見も聞いて下さい)。
また、上の「本文」に挙げた私の定義したようなプロかどうかは、「この分野の問題は○○校ではよく出題されているのですか。どんな問い方で出題されるのですか」「これが解けるようになったら、次はどんな問題にチャレンジさせればいいのですか」などと聞いてみて判断すると良いでしょう。
うるさい保護者だなと思われても、かまうもんですか。こっちが料金を払って依頼するのですから。
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高校受験のため家庭教師を探しているのですが、プロの家庭教師と知り合いの学生家庭教師、どちらにお願いするか迷っています。知り合いの学生さんに教えて頂いた方が私も安心感があ… [続きを読む]
All About ProFileさん
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