対象:子供のお稽古
田中 映子
音楽講師
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小学生はバランスのよい習得時期~リズム感を大切に
音楽についての幼児教育についてのご回答です。
幼児教育についてご質問では早期教育と理解しお話させていただきます。
早期とは、生まれてから2~3歳と仮定するとこの間には知的発達が大きく発達しその後の成長に大きな影響を受けることは周知のとおりです。
ご質問の『正確に身につけられる』という漠然とした期待はあまり考えないようにした方が良いのです。
『正確』とは、・音程(絶対音感のことでしょうかー)が正確
・筋肉の動きの伝達が正確
・リズム(ビート)が正確
といろいろな面から考えられるからです。
音楽が喜びや安らぎを与えてくれる事を生まれた時(胎児教育もありますが)から、
認識し、高度な音感を育てる土台と考えると良いと思います。感動や心の繊細な動きが
音楽性を導いていくと考えるといいでしょう。
聴感覚という捉えどころの無い感覚が、不安や期待をもたらてしまうのです。
ゆったり構えて、お母様あるいはお父様の感性を伝えることが、まず重要です。
また、一口に『音楽』といっても、音感・リズム感・調性感が主役です。
音感・調性感は、フレーズ感・読譜力につながり知的発達との関係が深いでしょう。
しかし、リズム感はリトミック指導に代表されるように、早期教育が有効といわれています。一定のリズムを刻む事、複雑なリズムに素早く反応できるの能力は早い時期の方が定着すると思います。
さて、小学生入ってからの音楽能力の発達ですが、私の経験からですと特に何か問題があるという事はありませんでした。
年齢的には聴感覚の発育は6歳から8歳がピークです。
言語認識も表現意識もはっきり持てるようになりますし、講師とのマンツーマンレッスンも
十分にコミュニケーションがとれます。
その分、理解度も感性もどんどん高くなりそれが本人の自信と喜びにつながっていきます。
小学生からはじめる音楽は、もちろん豊かに育っていきます。
音楽を聴く(聴覚)・見る(読譜)・楽しむ(表現)をバランス良く身に付ける良い時期であると思います。
ぜひ、音楽の要素をこつこつと積み上げて下さい。
より豊かな生涯のために。
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この回答の相談
幼児教育は早く始めるほどよいのでしょうか。特に、音楽や英語など音に関するものは、小さなうちの方が正確に身につけられるとききますが、小学校に入ってからでは遅いのでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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