対象:新築工事・施工
加藤 正樹
エクステリアコーディネーター
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よう(擁)壁の穴
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文面から私なりに以下のように推測してみました。
(1)境界線での工事
通常は境界線から何センチか離して構造物(今回は擁壁)を設置するのが工事に携わる者の常識です。境界に面した擁壁端部にスチロール等を差し込み縁切りします。隣地の業者は型枠工事の施工手間を惜しんだのかなと想像します。
(2)推測される工事内容
記載された隣地業者の対処方法から判断するとあなたの擁壁にドリルで穴を開けアンカーボルトを打ち込んだものと思われます。10又は13ミリ用ボルトの穴が垂直に5箇所ほど開けられているはずです。隣地構造物の形状から前者(10ミリボルト)の可能性が高くその場合直径15ミリ弱、深さ5センチの穴です。穴あけの際、鉄筋が破損されたのではと懸念されるかも知れませんがその可能性は状況(穴開けの深さと使用する道具の能力)から無視できるでしょう。
(3)対処方法
(2)の前提に立てば隣地のコンクリートを一部壊しアンカーボルトの鉄筋を撤去後モルタル充填すれば「一応」の処理は完了します。
ここで注意すべきはアンカーボルトの撤去方法です。少々の力では引き抜きにくい構造になっています。無理すると円錐形にコンクリートが剥がれます。埋設部を取り出すのに周囲のコンクリートをハツると躯体(擁壁)に悪影響を与え望ましくはありません。出来なければ次善の策としては鉄筋を擁壁面で切断しエポキシ系ボンドでの被覆を勧めます。
上述の通りなら心情的にはなかなか納得できないでしょうがあなたの擁壁への悪影響は懸念すべきレベルでは無いと考えます。
以上はあくまでも施工業者としての推測とそれに基づく意見です。参考になれば幸いです。
評価・お礼
てょこ さん
2011/03/28 13:04
ありがとうございます。
おっしゃるようにこの工事を行なった理由も工事の内容も全く確認せず、
修復する事だけを考えてました。
(3)の対処方法は納得のいく内容を的確に教えていただき、本当にありがとうございます。
相手の建築会社には、工事の内容をもう一度確認すると共にそれが、予測と合致すれば
(3)の対処方法を提案したいと思います。
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この回答の相談
3月新築完成した家のよう壁についての質問です。
我が家は東西に高低差のある分譲地で、西側が高く、そちら側に家が
よう壁工事を負担する決まりになってます。
我が家も新築にあたり、2010年11… [続きを読む]
てょこさん (静岡県/44歳/女性)
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