対象:リフォーム・増改築
東島 鋭
建築家
-
断熱層で通気すべきではないと思います。
- (
- 5.0
- )
次世代省エネ基準(平成11年基準)・省エネ対策等級4 を参考基準に書かせていただきます。東海地区の地域区分は、私の住む近畿と同じ4ですので、屋根に必要な熱抵抗値は4.0(m2k/w)です。
ご質問の形状の屋根断熱の場合夏の熱射対策に注意が必要です。断熱が充分でなければ室内がサウナ状態になってしまいます。
・断熱材は、旭化成のネオマフォーム厚80(30+50)がお勧めです。単価は安くはありません。大阪と兵庫で使用しましたが効果は大きいと実感しています。ただ、室内の断熱環境は、壁や窓等も含め総合的に考えることが基本ですので、今回の屋根断熱は、夏場快適に過ごすために最低限必要な対策の一つだと捉えるのがいいかもしれません。
ちなみに、スタイロフォームですと厚みが2倍ほど必要になります。
・断熱層で通気すべきではないと思います。やはり基本は、断熱層に湿気を流入させないことです。断熱材施工後、室内側のボードを張る前に、防湿シートを隙間無く施工することをお勧めします。外壁下地に用いる透湿防水シートと間違わないようにしてください。プロの施工者でも混同していることもありますので。
・断熱性能は厚みに比例します。同厚でも種類によって性能は異なりますので、熱抵抗値などを確認してください。
参考にしていただければ幸いです。
東島 鋭
評価・お礼
do it ys さん
2011/03/01 20:55
なかなかの高級品みたいですね、ネオマフォーム!
断熱の事をネットで少し勉強して、空気層がないとダメと書いてあったので無理しても外気を取り込む事がなのだと思ってました。
*屋根裏に密着させてネオマフォームを50+30と張り、防湿シート、石膏ボードとゆう順番で張ればいいのでしょうか?(密閉された空間の中で断熱施工する!とのことですよね?)
色々な商品の謳い文句はいっぱいありますが、実際施工した方の感想はすごくありがたいです。
値段ははりますがネオマフォームと防湿シート 検討してみたいと思います。
ありがとうございました。
東島 鋭
2011/03/01 23:06
評価ありがとうございました。
施工手順は記述の通りでよいと思います。
空気層とは、断熱層に流入した湿気を逃がしたり外壁の裏側に廻った雨水に対応するために、構造用合板等の外壁下地材の外側に設ける通気層のことかと思います。
あるいは、断熱は空気を保持することですので、ただ単に断熱層=空気層ということなのかもしれませんね。
いずれにしても、断熱層内の空気が移動しては断熱になりませんし、湿気が流入するので壁内結露が発生しカビの発生や断熱材の性能低下の原因となってしまいます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
断熱材、施工方法について質問なのですが
現在、築20年ほどの 軽量鉄骨+木造? の戸建てに住んでいます。
二階部分の天井リフォームをしようと思うのですが、、
(現在、天井断熱… [続きを読む]
do it ysさん (岐阜県/30歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A