対象:リフォーム・増改築
島崎 義治
建築家
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LL-45ですか?
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音の問題は非常に悩ましく、大変お困りのこととお察し申し上げます。
私たち建築家においても遮音性能は最も重要な要件の一つです。私なら、リフォームにおいては、フローリングの下に空洞をつくるような施工方法はできり限り避けると思います。空気層により音が増大して伝わるからです。
今回、
既存の床スラブの状況や詳しいリフォームの仕様がわかりませんが、
仮にhttp://www.ohtomi.com/fukuvi/fukuvipdf/fukuvi413.pdf を参考に考えますと、
LL-45とは
既存の床スラブ厚が15cm程度の場合には
無垢のフローリングの下に、ベニヤ5mm、8mmの制振シート、20mmと12mmの2枚の床パネル(合板など)、下地用の制振金物によって下地が構成されています。
8mmの制振シートのかわりに下地の空洞部分に遮音マット(密なグラスウールやロックウールなど)を充填する場合もあるようです。
LL-45を確保するには、かなりしっかりした下地が必要ですが、このような仕様になっているでしょうか?まずは、リフォーム業者にこの点を確認することが必要かと思います。
このような本来のLL-45仕様になっているのであれば、もう少し様子を見られてもいいかもしれません。それでも更に遮音性能を高める必要があるようでしたら、下階の方のクレームが具体的にはどのような音なのかも確認して対処されたらいかがでしょうか。
騒音には2種類、LLで表される軽衝撃音(モノを落としたり、椅子を引きずったりした音など)とLHで表わされる重衝撃音(歩行音、飛び跳ね音などの重低音)があり、対応も少し変わります。
グラスウールを吹き込むのは、充填して空気層をなくすことによって遮音性能を高めようとされているのだと思いますが、しっかり充填できるかどうかはわかりません。それよりも一旦床をはがして、遮音用のグラスウールやロックウールを充填される方がいいのではないでしょうか。専用の遮音シートもあります。
音の問題は非常に難しいです。お役に立てたかどうかわかりませんが、まずは仕様をリフォーム業者に確認してみてください。仮にLL-45仕様になっていなければ、対処の方向が変わってきます。
評価・お礼
ピクシー さん
2011/02/15 09:18有難うございます。確かにおっしゃる通りですね。中間検査の時はフローリングを張る前でしたが、そこまで気にして確認はしてなかったです。事前打合せの段階からかなり信用できる対応でしたので・・・(現時点でも決して悪い対応ではないですが) ただ、その時に一応、「これで防音は大丈夫ですか?」と質問したら、この下の工事中の写真もありますよ!とは言ってくれたので。確かにおっしゃる通りなので、まだ引っ越して間もないのでもう少し様子を見てから、何も言われなければ、こちらから尋ねてみようと思います。どうも有難うございました。
島崎 義治
2011/02/15 10:07
早々のご返事と評価ありがとうございます。
工事写真があるとのことで安心いたしました。
今回の音を契機にぜひ、いい関係を築かれますように。
また、お気軽に質問してください。
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この回答の相談
中古マンションを購入しスケルトンリフォームをしました。リフォーム業者には音に対する事前の相談を行い、結果、LL45レベルの下地の上に無垢のフローリング、タイルを貼る事にしました。
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ピクシーさん (東京都/47歳/男性)
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