対象:労働問題・仕事の法律
ドクトル・ホリコン 堀内智彦
経営コンサルタント
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いまどきそんな会社があるとは!冷静に対応いたしましょう。
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1.労働時間問題
まず、JINNGIさんが管理職というのが会社の主張ですが、労基法における管理監督者(=管理職)の定義は、「経営者と一体的な立場と呼ぶにふさわしい重要な職務内容、責任となっており、それに見合う権限が付与されているか?」ということですが、半強制的に拘束時間が長く、実質的には管理職にはあたらない気がします。そして管理職ではないと判断された場合は、1日8時間を超え、かつ週40時間(原則)を超えた部分は時間外労働として割増賃金の対象となることが考えられます。仮に管理職であっても深夜業午後10時~午前5時までの分は深夜の割り増し賃金を支払う必要があります。
2.年次有給休暇の問題
これは強行法規なので、会社が決める問題ではなく、6ヶ月継続勤務し、8割以上の出勤率の場合は、10日間の有給休暇を付与する義務が会社にあります。その後は付与日数が増えることはご存知だと思います。休日の買取も原則違法です。
3.パワハラの問題
文面から拝察すると、訴訟をすれば十分に事実が認められる可能性があります。
4.今後の対応について
記憶や手帳、メモなどで、上記の勤務時間の実態や不快な言動があった場合の記録を残すことです。在職中であっても、労働基準監督署に行けば相談にのってくれます。まず休日と年休の問題は、社名を出すと場合によっては監督署の立ち入りがあるかもしれません。権利の主張としては、管理職か名ばかり管理職か?によって(深夜のみかなど範囲は異なりますが)、2年程度の残業代の未払いの請求や有給休暇についての権利主張ができると思います。またパワハラの件についても、訴訟は可能でしょうが、訴訟自体は長引くし、いやな思いをすることも多いので個人的にはお勧めしません。
ちょっと一般的すぎる回答であり、法律家の立場を超えて一部私見が入りました。
まとまっていませんが何か参考にしていただければ幸いです。
ドクトルホリコン
補足
結論
まず、監督署に会社名を伏して相談して、現在位置を確認する。実際に実名を出すと、この調子だと会社の規模がわかりませんが、さかのぼって相当な支払いになるでしょう。また帳簿関係については、税務署ということになりますが、退職前提でいうと、
(1)もらえるものをきちんともらう。つまり役所に相談した結果をもとに会社と冷静に話しあう。
(2)仕返し?であれば、役所に対して告発するということでしょうか(お勧めしません)
そうは言っても8年間ご縁があった会社ですから、怒りに任せて退職願をぶつけるような喧嘩別れは憎しみ産むだけで、傷をいやすことはないでしょう。これを期に会社自体が反省を促すことができるようなきっかけになれば、報われるのではないでしょうか?とにかく喧嘩別れの自己都合退職も喧嘩別れの訴訟騒ぎもいずれも不利でしょう。続けるにしても、体力的にも精神的にも病気になるほど追い詰められてまで続けるべき仕事がどうか?をまず考え、退職するならば、上記の準備をしてから会社と冷静に話し合ったほうがよいのではないでしょうか。まだ33歳です。新天地がみつかるかもしれません。とにかくご自愛くださいね。
評価・お礼
JINNGI さん
2011/02/16 02:10
ご返答本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。
どうしてもただで退職するのに許せなくて、堀内さまがおっしゃるように、
怒り・憎しみを込めて罰せさせたいという気持ちが強かったです。
ただ、回答を読み、少しは冷静に考えることができました。
周りからいつも異常と言われ続けていましたが、私自身他の会社で働いたことがないので今まで頑張っていましたが、真剣に転職を考えてみようと思います。
会社の為・まだ働いているSTAFFの為にも一度役所に相談してみようと思います。
ありがとうございました。
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この回答の相談
長々となりますが、今勤めている会社がおかしいので以下の内容は、退職した場合に法律的に賠償などの請求ができるのかお聞きしたいです。
勤務年数8年
給料 固定給25… [続きを読む]
JINNGIさん (大阪府/33歳/男性)
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