対象:ペットの医療・健康
猫の糖尿病
はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
さて、やはり病院で一度きちんと診てもらったほうがよいのではないでしょうか。
一年前はまだ食餌療法で良い程度のものだったのかもしれませんが、やはりお気づきのとおり進行している(あるいはほかの病気が併発している)ものと思われます。
確かに、手の打ちようがない段階に至っている可能性は0ではありませんが、逆にまだできることがあるのかもしれません。
検査をせず、現状を把握することもなく、路線を決めてしまうのはやはり危険だと思います。
今どれくらいの状況で、何がしてあげられて、それにはどんなメリットとデメリットがあり、コストがどれくらいかかり、それ以外にどんな選択肢があり…とまず、十分説明を受けてから、治療をする、しないを決めても遅くはないと思います。
10歳といえば人間で言うとまだ56歳。
何も知らないまま、あきらめてしまうには早すぎるのではないでしょうか。
完治しないにしても、あるいはインシュリン治療などが無理でも、例えば点滴で脱水を改善するだけでも楽になるかもしれません。
便秘を改善させる薬やフードで、浣腸をしなくても済むようになれば(あるいは浣腸の間隔が広がれば)、それだけでも大分ネコさんの苦痛は減るのではないでしょうか。
入院がかわいそうであれば、自宅でできる範囲のことを獣医さんと相談して決めることもできると思います。
良くならないのならいっそ何も、というのは極端であり、良くならないにしても苦痛を和らげてあげられれば、それだけでも十分意味はあるのではないでしょうか。
細かいことですが、日常の温度管理や、フード、あるいはその食事回数など様々なアドバイスを受けることにより、自宅でもより快適な介護ができるかもしれません。
もしかしたら、あのとき何かしてあげていればと、のちに後悔するよりは、行動を起こし、できる範囲、あるいはネコさんが許容してくれる範囲のベストを目指してみてはいかがでしょう。
そのためにはやはり、まず現状を知ることが肝要かと思われます。
回答専門家
- 沖田 将人
- ( 富山県 / 獣医 )
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
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この回答の相談
1年ほど前に10歳になる飼い猫が糖尿病であるとわかり、その時は病院の先生から
食事療法で様子を見ましょう。という感じだったのですが、今はかなり痩せてしまい
歩くどころか短時間でも座っていられないぐ… [続きを読む]
nonchiさん (東京都/35歳/男性)
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