対象:お金と資産の運用
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ご質問の3点について
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reireirei_90様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問拝見しました。
1.純資産額
ご承知の通り、純資産総額/口数で基準価額が決まりますので、単純に購入者が増えただけでは、基準価額は、上がりません。
ただ、その投資信託の運用先が、非常に小さなマーケットであるというような場合には、購入者が増えることによって、インデックスに上向きの影響を与える可能性はあるはずです。
もちろん、そのファンドに含み益が生まれれば、純資産総額も増加します。
2.インデックスファンド
インデックスファンドは、信託報酬が安いという点が魅力の商品ですが、安いとはいえ、タダではありませんので、信託報酬や売買コスト分は、確実に負けるという理屈になります。
では、なぜ、公表されている基準価額が、指数にほぼ連動しているものがあるかというと、例えば、日経225連動型なら組み入れている株式からの配当や貸株収入などで、管理コスト分をほぼまかなえているからだと思われます。
この点は、それぞれのファンドの運用報告書などで確認されるとよいでしょう。
上のような事情ですから、インデックスに連動させるために、分配原資が残りにくいといえるのではないでしょうか。
3.長期運用
インデックスファンドには、債券型もあるのですが、株式型の場合は、仰る通り、どちらかというと、キャピタルゲインを狙いますので、上がった時に売らなければいくら複利式でも「絵に書いた餅」ということは、いえます。
特に、日本株の場合は、少子高齢化などで、右肩上がりの経済成長が期待しにくくなっている背景があるため、ここ20年の株価インデックスは、むしろ右肩下がりという状況です。
実際、信託報酬が安い、というただそれだけの理由で、老後のための大切な資金のほとんどを日本株のETFやインデックスファンドに投入し、その後のリーマンショックで資産が半減してしまい、途方に暮れている、という方も少なくないはずです。
ですので、真剣に長期運用を目指すのであれば、「何かを買えばよい」という発想だけではなく、きちんとした運用計画を立てることをおすすめします。
分配金を貰うか、再投資するかは、計画の中で考えます。
補足
それから、感情のコントロールも重要なテーマです。
スタート時の計画がなければ、マーケットが崩れた時に、買い増したり、リバランスをしたり、といったことは、なかなかできないものです。
特に、最近の投資環境では、適切なアクションを起こせた方と、起こせなかった方で、大きな違いが出ているのが、現実です。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
評価・お礼
reireirei_90 さん
2010/12/25 20:37
ありがとうございます。
3つの質問それぞれに的確に答えていただき、有難いです。
自分の知識を再確認する事ができました。
手数料の安いインデックスファンドも世の中で言われているほど複利式に増えるわけではないのでは?という疑問も解消できた気がします。
自分に合ったファンドを選択できるように更に勉強したいと思います。
森本 直人
2010/12/27 15:37
reireirei_90様、評価・コメントありがとうございます。
そうですね。インデックスファンドは、持ち続けて、祈るという投資戦略を採る方には、おすすめです。
ただ、仰る通り、インデックスファンドが右肩上がりで、複利式に増えるという考え方には、私も疑問を感じ始めています。
実際、日本株の場合は、右肩上がりになっていません。
この前のリーマンショックで、学んだ人たちは、違う投資戦略も試し始めています。
ヘッジファンドもそのひとつですが、自身で、リスクヘッジができるように、デリバティブの勉強を始めている方もいます。
一緒に勉強できる仲間が作れるとよいですね。
あとは、少しずつ始めて、失敗経験から学ぶことも大切と思います。
回答専門家
- 森本 直人
- ( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
- 森本FP事務所 代表
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似たような質問も拝見しましたが、肝心の部分について答えがみつからないものもありましたので質問させてください。
1.純資産額の推移と基準価額には、明確な相関関係はない。
という意見と
純… [続きを読む]
reireirei_90さん (群馬県/33歳/女性)
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