対象:ペットの医療・健康
肉球のできもの
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はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
さて、肉球の間の腫瘤ですが、いくつかの原因が考えられます。
1.何らかの原因で傷がつき、細菌が入って化膿した。
2.アレルギーによる趾間湿疹により、舐めたために炎症を起こした。
3.腫瘍
4.皮膚の中に異物(たとえば麦の穂など)が入った。
この辺りがよくあるところですが、後カビや寄生虫の皮膚炎から起きることもあります。
ただ、人間と異なり、詳しく症状を本人から聞くことができないので、原因を最初から特定するのは難しく、可能性の高い順に治療をしてみて、その治療に反応したかどうかで、予想していた病気か、あるいはそれ以外の病気なのかを判断します。
こちらのワンちゃんのケースで言うと、質問で書かれた内容から想像した可能性の高い順で1から4の順に並べてみたのですが、7歳という年齢から腫瘍の可能性は低めと考え3番手に、異物はないとはいえませんがやはり稀なので4番手にあげました。
で、おそらく主治医の先生は1の可能性をまず考えて排膿して抗生剤入りの外用薬を出されたのだと思いますが、これで再発したとなると2番手以降の治療を試してみるというお話になるのだと思います。
少しじれったく感じられるかもしれませんが、「この治療で治らなかった」というのも大事な診断の指標ですので、これを踏まえた治療をきっと主治医の先生は考えてくれると思います。
ですから、もう少し主治医の先生のもとで、治療を続けて見られてはいかがでしょう。
評価・お礼
柴犬おかまさん さん
2010/11/26 07:03
ありがとうございました。
前回の診察の際には可能性のあるものを言われましたが沖田先生の仰るとおりでした。
これで迷わずに今までのかかりつけの獣医さんにまた診てもらおうと思います。
本当にありがとうございました。
回答専門家
- 沖田 将人
- ( 富山県 / 獣医 )
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
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