請負契約の解除について

ハッピーハウスの真山（さのやま）です。

法律的な判断については、弁護士、司法書士等の
専門家へご相談ください。



不動産業者の実務的な対応としてご参照ください。

銀行との関係については、現状の住宅ローンの再審査となります。
注文住宅等の場合、建築途中で工務店が倒産されては困るので
建築を請け負う工務店の財務状況等を審査します。

今回、金融機関としては、土地の融資を実行してしまっているので
とにかく無事に建物が完成して、
最後まで融資を実行してしまいたいのが本音です。

住宅ローンの契約書（金銭消費貸借契約書）上は、
金融機関から解除等もできるようになっている場合もありますが、
今回のケースでは、建物を建築する意思があるので、
金融機関に事情を話せば、金消契約を継続する方向で
対応をしてくれると思われます。

ただ、その際には、建築を依頼する工務店の与信が
少なくともＳ工務店程度以上であることが望ましいと思われます。
新しい工務店でプランを決めてから、金融機関で否認されても困るので、
新しく建築を依頼する工務店の候補を、今回の金融機関に提示して
ローンの対象になるのかどうかを事前に確認しておいた方が良いと思います。



現在のＳ工務店との関係においては、
Ｓ工務店の対応に依存するところが大きいと思います。
今回、建築確認申請の前なので、物理的な原状回復はないと思います。

したがって、各種打ち合わせにかかった費用を
どれくらい請求されるかによります。

打ち合わせにかかった時間に
打ち合わせにかかわった人の時間給をかけて
金額を出すのが一般的ですが、
時間給の算定は、向こうが勝手に決めてくるので
実質、向こうの言い値になってしまいます。

現実的な違約金としては、建築確認前なので、
不動産業者としての感覚的な話ですが、
数万円から数十万円程度が一般的なのではと思います。

基本的には、Ｓ工務店から請求される違約金については、
その明細を教えてもらってください。
そして、その金額が不当に高ければ、
弁護士等の専門家へご相談されることをおすすめ致します。

少しでもお役に立てれば幸いです。